日産GT-R×イタルデザインのすさまじい実力 1億円超の特注「50周年モデル」を徹底解剖

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Nissan GT-R 50 byイタルデザインではまず、ボディパネルが異なるものとなっているのは当然だが、大きく変更したのはルーフのラインだという。フロントウインドの上端からルーフおよびAピラーを切断することで、通常よりもルーフを40mm低めたという。この結果、そこから始まるルーフラインを独自のものとして、リアに絞り込まれるような形状とされている。

リアフェンダーは、ノーマルよりも大きく張り出した形状へと変更されているが、これを実現するためにドアより後ろの基本骨格も新たな構造に変更したのだという。またボディパネルにおいて、ゴールドに塗られた部分は基本的にカーボン製に改められているという。

そしてもちろん、メカニズムにも手が入れられる。エンジンはGT3マシンを手掛けるNISMOが、そこで培ったノウハウを用いて、手作業によって組み付けられた3.8リッターV6VR38DETTを搭載。最高出力720ps、最大トルク780Nmと、GT-R NISMOよりも最高出力で120馬力、最大トルクで約130Nmと出力が向上している。

限定生産最大50台、価格は約1億超が見込まれる

すでにヨーロッパやアメリカでお披露目されたNissan GT-R 50 byイタルデザインは、大きな反響を呼んでおり、今後ユーザー向けに限定生産する可能性があるということを日産はプレスリリースにも記している。

そしてこれが実現した場合、限定生産最大50台の車両がユーザー好みに仕立てられ、イタルデザインが生産を行うことになるという。つまり購入したユーザーは、イタルデザインとともに、カラーリングや使われる素材など、自分だけの1台を作り上げることになる。

価格は約1億1700万円が想定されているが、すでに多くの引き合いがあるようで日本からもオーダーが入っているという。

1億円と聞くと、確かに途方もない金額であるが、もともとのGT-R NISMOが1800万円以上し、それに対してハイパフォーマンス化やそれに対する強化が計られ、ここにオリジナルのボディパネルや内装が与えられて、ボディカラーやトリムをユーザーの好みで選んで……という流れや、50台のみの販売という希少性を考えると、ぼんやりと1億円の数字が見えてくる気もする。とはいえ、普通には買えないモデルであることは間違いないわけだが。

次ページ登場からすでに11年が経過した日産GT-Rだが…
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