3Dマップ&ランキングで見る東京「基準地価」 都内1268地点の基準地価データを全解析
この3D地図を見ると、都心(山手線の内側)の地価が文字通り桁違いとなっていることがわかる。最高値は銀座一丁目に近接する土地(明治屋銀座ビル)の4190万円。東京から銀座にかけてのエリアでは平米あたり2000万円を超える土地が集まり、それに続いて表参道や新宿、渋谷の周辺にも高価格の土地が見られる。
「主要駅からの距離」が地価評価の重要な要素に
山手線内を離れて都内の西側に向かうとぐっと価格は低くなるが、吉祥寺、立川、町田といった駅の周辺ではスポット的に地価が上がる。主要駅からの距離が地価評価の重要な要素になっていることが見て取れる。
住宅地に目を向けると、平米あたり390万円の四ツ谷を筆頭に、麹町や半蔵門など高級住宅地として知られる千代田区六番町や平河町の周辺が最も高い。次いで表参道、六本木、麻布十番などが続く。住宅地も商業地と同じく「東高西低」の傾向は変わらない。なお、住宅地の地価に関してはこちらの記事でも解説されている。
では、昨年(2017年7月1日)時点での価格と比較するとどうか。東京都内の基準地価は全用途で昨年比3.7%上昇した。都心部が高い傾向は最新地価と同じだが、3D地図を見ると西側の広い範囲でも価格が上昇していることがわかる。価格比較ができる1239カ所のうち地価が下落したのは58地点のみ。最寄駅から数キロメートル離れた土地や用材・雑木林地が多いようだ。
次のページからは、住宅地・商業地に分けた最新価格と地価上昇率のトップ100をそれぞれ掲載する。