3Dマップ&ランキングで見る東京「基準地価」 都内1268地点の基準地価データを全解析
9月18日、国土交通省は最新(7月1日)時点での基準地価を発表した。基準地価とは各都道府県が全国約2万2000の基準地における土地の価格を調査したもの。公示地価や路線価などと並び、土地の取引を行う際の目安として使われる。今年は住宅地、商業地などすべての用途を合わせた全国平均値が1991年以来27年ぶりに上昇したことで話題となった。
基準地価に関するニュースでは地区ごとの平均値や最高値など個別の数値が取り上げられることが多いが、それだけで全体の傾向をつかむことは難しい。そこで、東洋経済では東京都内の基準地価1268カ所を3Dの地図にマッピングして、地価の傾向や昨年との比較、用途ごとの特徴がわかるようにした。
特設ページ(https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/landprices/)にアクセスすると3D地図を見ることができる。
UberのWebGLフレームワークを使用
対象としたデータは2018年および2017年7月1日の基準地価それぞれ1268カ所。データは国土交通省の土地総合情報システムから取得した。3D地図のマッピングにはUberの提供するWebGLフレームワークdeck.glを使った。価格は万円単位とし四捨五入。色や高さは値を基にして事前に調整した。
基準地は200メートルごとに集計されている。そのため、複数の基準地が近接している場所では、ひとつのバー(六角形)に2つ以上の基準地が内包される。その場合、色や高さは平均の価格や騰落率を基に描画している。それぞれのバーをタップまたはマウスホバーすると、該当する基準地の情報(交通施設と距離、価格、地積、利用現況)が表示される。いずれの情報も国土交通省の前掲のデータセットから取得した。
また、地図上側から最新(2018年7月1日)の基準地価と昨年(2017年7月1日)との比較や、土地の用途(全用途、住宅地、商業地)を切り替えることができる。比較マップは昨年に比べて価格が上昇していれば暖色(赤)、下落していれば寒色(青)とした。色が濃く、バーが高いほど上昇/下落幅が大きいことを示す(比較の対象となった基準地は2017年・2018年の両方にデータが存在する1239カ所)。