「パロディCM」に見る日清食品、強さの秘訣

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こちらは今年の春から『カップヌードル』がEXILE TRIBEを起用して展開しているCMのパロディ。「カップヌードルのCMを丸パクリしていて面白い」「カップヌードルのCMのパロディバージョン!?」「おもしろくて、あ、ラーメンじゃない、ご飯だと気になった」など、こちらもオリジナルと比較して楽しんだモニターの感想が目立つ。

本家のCMで築いたフレームを同じ企業の他ブランドが活用してさらにクリエイティブをジャンプさせるこの手法は、「カップヌードルをぶっつぶせ!」という社内スローガンを掲げ、自社内のブランド同士を徹底的に競わせて切磋琢磨させるという日清食品だからこそ抜群の効果を発揮する。

パロディCMが映す健全な社内競争

多くの企業は自社商品のライバルは同業他社の同じカテゴリの商品だと考える。もちろん他社の競合商品には勝たなくてはいけない。

だが、消費者にとってはどうか? たとえばゆっくり外食する時間がない平日のランチタイム。オフィスの近くのコンビニへ行き、『カップヌードル』と『カレーメシ』とで迷ったところで、購入するのはどちらか1つだろう。

1人で簡単に夕飯を済ませたいときも同様で、一度の食事で選ばれるのは『どん兵衛』と『ラ王』、ではなく『どん兵衛』“か”『ラ王』だ。たとえ競争相手が同じ企業の商品であれ他社の商品であれ、そこで選ばれなければ、そのブランドにとって“喫食のチャンスを1回失った”という結果に変わりはない。

自社対他社という戦いの構図は、“企業”を軸に考えた近視眼的な相関図といえよう。食料品や日用雑貨などの最寄品の場合、消費者の多くはブランドやプロダクトというもっと小さい単位での選択を日常的に行っている。

今回のパロディCMは、消費者が選択する単位やリアルな心情をしっかりと熟知しているがゆえの健全な社内競争が、日清食品に企業文化として根付いていることを証明しているのではないだろうか。

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