キレる寸前で踏みとどまれる人の3つの習慣

「自分都合の不機嫌」を子どもにぶつける前に

ただし、深呼吸と同じく、日頃からめったに笑顔になることがないということでは、いざというときに笑顔になるのは難しいです。ですから、日頃から心掛けることが大事です。たとえば、洗眼、歯磨き、ひげ剃り、メークなどで鏡を見るときは、必ず無理矢理スマイルをするといいでしょう。これだけで、毎日1回は笑顔になれますし、毎食後に歯を磨く人なら毎日3回笑顔になれます。

このほかにも、パソコンに向かいながら、テレビを見ながら、お風呂に入りながらなど、いろいろな機会にやってみましょう。意識してやっているうちにだんだん笑顔が身に付いてきます。日頃から心掛けていれば、笑顔が増えて幸せを感じる時間が多くなります。当然、ストレス解消にもつながりますので、われを忘れてキレてしまうこともなくなります。

このほかにも笑顔にはいろいろな効果があります。

・笑顔によって、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)が活発になり、免疫力が高くなる。つまり、健康になる
・笑顔によって副交感神経の働きがよくなり、自律神経のバランスが整う。つまり、健康になる
・笑顔は相手を安心させて、相手も笑顔になる。つまり、笑顔は伝染する。親が笑顔なら子どもも笑顔になり、上司が笑顔なら部下も笑顔になる
・笑顔は「能力が高い」と相手に思わせる効果がある(ペンシルベニア州立大学の研究による)。つまり、ビジネスにも効果的

自分がしっくりくる言葉を決めておく

次に、「言い聞かせ」を紹介します。これは、キレかかったときに、「落ち着いて、落ち着いて」とか「大丈夫、大丈夫」などと自分の心に言い聞かせる方法です。このほかにも、「大したことない、大したことない」「冷静に、冷静に」「何とかなる、何とかなる」「笑って、笑って」などの言葉でもいいでしょう。人によって効果的な言葉は違うと思いますので、自分がしっくりくる言葉を決めておくといいと思います。

私も教員だった頃よくやっていました。目をつぶって言い聞かせるとさらに効果的です。私の知人で、ある会社でクレーム処理を受ける仕事をしている人がいますが、彼は理不尽なクレームを聞いたとき、「飯の種、飯の種」「ありがたや、ありがたや」などと言い聞かせているそうです。

さて、ここまでキレそうなギリギリの瞬間を何とか乗り越えるための方法を3つ紹介しました。もちろん、イライラや怒りの感情は、いつもいつも抑え込んでいればいいというものではありません。抑え込んでいるだけだと、溜まりに溜まったものがいつか大爆発するということになります。ですから、これらの負の感情も適切に表現したり吐き出したりすることも大切です(その方法については、また別の機会に書きたいと思います)。

ただし、自分が溜め込んだストレスを他者にぶつけてしまうのは避けなければなりません。特に自分より弱い立場の相手に対しては。そのために、この3つの方法を役立てていただければ幸いです。

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