日経平均反落、4日の相場はどうなるのか 「イタリア懸念」で下げ幅は一時200円越す

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 10月3日、東京株式市場で日経平均は4日ぶりに反落した。前日の米ダウは最高値を更新したが、ドル高/円安進行は一服。イタリア情勢などが懸念材料として意識される中、海外短期筋の先物売りが出て、日経平均の下げ幅は一時200円を超えた。写真は都内で1日撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 3日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は4日ぶりに反落した。前日の米ダウは最高値を更新したが、ドル高/円安進行は一服。イタリア情勢などが懸念材料として意識される中、海外短期筋の先物売りが出て、日経平均の下げ幅は一時200円を超えた。節目の2万4000円に接近したが、安値圏では押し目買いが入り下げ渋った。

TOPIXは1%を超す下落。セクター別ではパルプ・紙、医薬品を除く31業種が値下がりした。9月の米自動車販売台数が大幅減となったことを受け、輸送用機器が下落率トップとなった。東証1部の売買代金は前日に比べ12%減少した。

イタリアの財政問題への懸念が強まり、外為市場は海外時間において対ドルでユーロが下落。リスク回避的なムードが広がる中、日本株は直近の急ピッチな上昇により過熱感が強まっており、軟調な展開となった。

イタリア情勢に関しては、その後現地有力紙が同国の予算案について、2021年の財政赤字の対国内総生産(GDP)比率を2%に削減することを計画していると報道。財政への懸念は後退したものの、日本株への先物売りは継続し、後場に一時2万4030円まで下落した。ただ大台割れには至らず、大引けにかけては安値圏でもみあいを続けた。

市場では「まだ外国人投資家の買い戻し余力は残っており、ドル/円が115円台に向かう可能性もある。株高基調が崩れたわけではなく、スピード調整の範囲内だろう」(みずほ証券・投資情報部部長の倉持靖彦氏)との声も聞かれた。

個別銘柄ではスルガ銀行<8358.T>が急伸した。金融庁はスルガ銀行に対し、近く銀行法に基づき一部業務停止命令を出す方針を固めた。ただ市場では悪材料出尽くしと受け止めが入り、一時16%高。東証1部銘柄の売買高でトップとなった。半面、宇部興産<4208.T>がさえない。品質検査を巡り新たに2件の不正があったと2日に発表しており、嫌気された。

東証1部の騰落数は、値上がり331銘柄に対し、値下がりが1714銘柄、変わらずが65銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値     24110.96 -159.66

寄り付き   24219.19

安値/高値  24030.59─24260.63

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1802.73-21.30

寄り付き     1820.56

安値/高値    1802.06─1824.10

 

東証出来高(万株) 146369

東証売買代金(億円) 26993.81

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