日経平均3日続伸、オプジーボの小野薬も高値 一時は2万4448円も、高値更新後は伸び悩む

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 10月2日、東京株式市場で日経平均は小幅に3日続伸した。前日の米ダウの上昇や円安基調を支えに買いが先行し、上げ幅は一時200円を超えた。写真は都内で9月撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 2日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小幅に3日続伸した。前日の米ダウの上昇や円安基調を支えに買いが先行し、上げ幅は一時200円を超えた。2万4400円台に乗せ、取引時間中の年初来高値を連日で更新したものの、短期的な過熱感が意識され伸び悩んだ。利益確定売りで下げに転じる場面があったが、下値を模索する姿勢は限られた。

TOPIXは0.33%高で取引を終了。上昇率は日経平均(0.10%)をやや上回った。大型株で構成するTOPIXコア30は0.38%高。一方、小型株指数のTOPIX Small<.TOPXS>は0.16%安。新興株の東証マザーズ指数<.MTHR>は2.0%安となった。

東証1部の売買代金は2営業日ぶりに3兆円を上回った。セクター別では石油・石炭、鉱業、ゴム製品の上げが目立ち、輸送用機器がしっかり。不動産、情報通信など内需セクターがさえない。

中国国防省が南シナ海での米国の「航行の自由作戦」に断固として反対すると表明したことを受け、地政学リスクの高まりが警戒された。香港ハンセン指数<.HSI>が大幅安となったことも投資家の慎重姿勢を強めたが、日本株については下落したところでは押し目買いが入った。

ドル/円<JPY=>が1ドル114円付近で推移する中、中間期の決算発表を機に国内企業が業績予想を上方修正することへの期待も相場を下支えした。一方、連日の株高で過熱感も強まっている。「業績面では楽観的な見方が増えているとはいえ、10月末にかけては足元の水準で一進一退になるのではないか」(極東証券経済研究所・常務取締役の高橋豊氏)との声が出ている。

個別銘柄では小野薬品工業<4528.T>が年初来高値を更新。京都大学の本庶佑・特別教授にノーベル医学・生理学賞が授与されることが決まり、がん治療薬「オプジーボ」を手掛ける同社株に関心が集まった。

半面、しまむら<8227.T>が急落。同社は1日、2019年2月期の通期業績予想を下方修正したと発表した。猛暑や豪雨などの影響で初夏・夏物の販売が伸び悩んだことを背景に、最終増益の予想から一転、減益の見通しとなったことが嫌気された。

東証1部の騰落数は、値上がり1061銘柄に対し、値下がりが957銘柄、変わらずが92銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値     24270.62 +24.86

寄り付き   24376.17

安値/高値  24217.26─24448.07

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1824.03+6.07

寄り付き     1829.49

安値/高値    1821.24─1838.3

 

東証出来高(万株) 147398

東証売買代金(億円) 30653.27

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