日経平均終値2万4120円、10月も上昇するのか 一時は1991年11月以来、26年10カ月ぶり高値

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 9月28日、東京株式市場で日経平均は急反発した。上げ幅は一時500円に接近し、取引時間中としては1991年11月以来、26年10カ月ぶりの水準まで上昇。バブル崩壊後の戻り高値を付けた。写真は東京証券取引所で2015年8月撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 28日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は急反発した。上げ幅は一時500円に接近し、取引時間中としては1991年11月以来、26年10カ月ぶりの水準まで上昇。バブル崩壊後の戻り高値を付けた。終値は今年1月23日の年初来高値(2万4124円15銭)にわずかながら届かなかった。ドル/円が113円半ばまで強含む中、日本企業の業績上振れ期待が膨らんだ。日本株は短期的な過熱感が意識されつつも、戻り売りをこなし上昇する展開だった。週末を控えたポジション調整売りなどが出て、大引けにかけては上げ幅が縮小した。

TOPIXは0.95%高で取引を終了。東証1部の売買代金は3兆1929億円だった。業種別では、情報・通信、化学、パルプ・紙が上昇率上位にランクインした。一方、空運、繊維などは下落した。市場では「ショートカバーは一巡しつつあるが、株式のウエート不足をカバーする『持たざるリスク』の買いは今後も予想され、需給は悪くない」(東海東京証券・機関投資家営業部部長の静間康禎氏)との声が出ていた。

個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984.T>が反発。9月21日に付けた年初来高値を更新した。ビジョン・ファンドへの積極投資が将来の業績に貢献するとの見方などで買い優勢となった。半面、吉野家ホールディングス<9861.T>が軟調。同社は27日、2019年2月期の連結業績予想を下方修正した。最終赤字に転落する見通しとなり、嫌気されている。人件費に関して想定以上に採用コストが増加したことなどが響く。

きょう東証1部に再上場したワールド<3612.T>は公開価格を5%下回る2755円で初値を付けた後、一段安となった。

東証1部の騰落数は、値上がり1399銘柄に対し、値下がりが623銘柄、変わらずが82銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      24120.04 +323.30

寄り付き    24080.01

安値/高値   24021.27─24286.1

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1817.25 +17.14

寄り付き     1817.81

安値/高値    1811.48─1828.23

 

東証出来高(万株) 155726

東証売買代金(億円) 31929.34

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