ZOZO前澤氏「民間人初の月旅行」に懸ける真意 会社側は「個人的活動」と説明するが…
「月に行くことにしました。アーティストとともに」――。
ファッション通販サイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」を運営するスタートトゥデイの前澤友作社長は9月18日午前、自身のツイッター上でこうつぶやき、民間人で世界初となる月の周回旅行を計画していることを明らかにした。
前澤氏は米国西海岸時間の9月17日夕方、米国の宇宙開発を手掛けるベンチャー「スペースX」の本社で、イーロン・マスクCEOとともに記者会見に登壇。スペースXは、同社が開発する超大型ロケット「BFR」での月旅行の初の搭乗者として前澤氏と契約を結んだと発表した。
旅行は2023年に催行される予定で、およそ1週間掛けて月と地球を周回飛行する。前澤氏は会見でマスク氏と固い握手を交わすと、「これは私の人生における夢だった。とてもうれしく、興奮している」と英語で語った。旅行の金額は明らかにされていない。
ツイッターで「重大発表」ほのめかす
著名アーティストの作品を100億円以上で落札したり、若手女優との交際を宣言したりと、プライベートでも数々の話題を振りまいてきた前澤氏。自身のツイッターでは8月末以降、近く「個人的な活動」に関する重大発表があることを英語と日本語でほのめかしていた。
前澤氏は今回の月旅行を「#dearMoon」プロジェクトと命名し、画家や音楽家など最大8人の世界的なアーティストを招待すると公表。メンバーは選考を経た上で確定する。参加者には月旅行の経験で得たインスピレーションを元にした作品を創作してもらい、広く公開する計画だ。
月旅行を発表したこの日、スタートトゥデイの社内でもどよめきが広がった。スペースXとの契約の守秘義務があり、社員の大多数は月旅行の計画を知らされていなかったからだ。同社は米国での記者発表と合わせ、「当社代表・前澤友作が民間人初となる月周回計画を発表」というプレスリリースを出したが、「本プロジェクト開始によって、前澤の当社事業への関与が薄まることはなく、当社事業への影響もない」としている。
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