ゾゾ、「オーダー紳士服」販売に至った舞台裏 お試し価格2万円台、紳士服大手の株価は下落
スーツ業界から中途入社してきた社員
――今回発表したオーダースーツは以前からやりたかったものですか。
このPBの構想が出たときから頭の中にやりたい思いがありました。ただまさかこんなに早く実現できるとは思わなかったです。
たくさんのスーツ関係のプロフェッショナルの皆さんが、スーツ業界が抱えていた課題をなんとか解決したいという思いで当社に入ってきています。つるし(既製品)で販売していくのは限界がある。既製サイズで似合う方は似合うのでしょうけど、そうでない方もたくさんいる。同時にオーダースーツの心地よさを、スーツの世界で働いていた方は体感している。その実現が一番近そうなゾゾで一緒にやりたいと、入社してきています。
――オーダースーツの発売を発表後、紳士服メーカー各社の株価が下落しました。
存じ上げています(笑)。ちょっと過剰に反応しすぎなんじゃないかなとも思いますが・・・・・・。
――紳士服メーカーとも戦えるだけの商品はできたと思いますか。
そこはちょっと自信がありますし、そうじゃないと出さない。あの価格、さらにフルオーダーに近い形式で、というところにわれわれの価値がある。他社と同じものをやってもしようがない。(製造面で)一番難しいのはパターンですね。一人一人に合ったパターンを半自動的に、ほぼリアルタイムで生成する。そこの技術開発は難しかったですね。
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