ゾゾ、「オーダー紳士服」販売に至った舞台裏 お試し価格2万円台、紳士服大手の株価は下落

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――エンジニアなど人材確保にも力を入れています。今年4~5月にかけて天才を最高年収1億円で募集していましたが、反応はありましたか。

実は数人、すでに採用しています。(年収が)1億円かどうかは秘密ですが。プロフェッショナルな、オタク的な領域をいくつか持ち合わせている方が多いです。そういう領域と領域の掛け合わせによって、まだ誰も見たことがないようなものが生まれる。話の発想が右斜め上でとんでもないところに行くので面白いです。

天才の募集は僕が言ったアイデアではなくて、現場が勝手に考えて、「面白いじゃん、やってみな」と。最近はこうしたアイデアが現場から積極的に出てきて、僕は承認するだけになってきた。ただ、最初は現場からは「天才を5000万円で」とあったが、「え、1億でもいいんじゃない」と僕が言ったというのが本当のところです。

「自分から発信していきたい」

――それにしても、スタートトゥデイとしてメディア向けの発表会を開催するのは珍しいですね。

この数年内ではなかったですね。そもそも僕が取材をなかなか受けていなかったので、皆さんの前に出ることもなかった。

販売を始めたPBの男性用スーツ(右)。現在、女性向けスーツも開発に向けて研究中だという(写真:スタートトゥデイ)

――なぜ最近まで取材も受けなかったのですか。

特にお伝えしたいこと、強い思いがそこになかった、という理由があります。事業報告や予算の見通しは決算説明会で言っているので、それを一部メディアの皆さんが記事にしていただければそれでいいかなと思っていた。

ただ今回のPBは、その背景にある思いや経緯など、自分の口で話した方がいいことが多い。だからこのような機会をいただいています。あとは創業20周年を無事に迎えられた感謝の気持ちや、ようやく世界展開のスタートラインに立てたという気持ちもあります。最近は自分から発信していきたいと強く思っています。

真城 愛弓 東洋経済 記者

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まき あゆみ / Ayumi Maki

東京都出身。通信社を経て2016年東洋経済新報社入社。建設、不動産、アパレル・専門店などの業界取材を経験。2021年4月よりニュース記事などの編集を担当。

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