是枝監督が映画「十年」に積極関与した背景

次の映画界担う若手監督が10年後の日本描く

5人の若手監督が10年後の日本を描いた『十年 Ten Years Japan』のワンシーン(東洋経済オンライン読者向けプレミアム試写会への応募はこちら) ©2018“Ten Years Japan”Film Partners

10年後の日本映画界をリードする若手監督が10年後の未来を描く――。

早川千絵監督、木下雄介監督、津野愛監督、藤村明世監督、石川慶監督の5人の新鋭監督によるオムニバス映画『十年 Ten Years Japan』が11月3日より公開される。

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この映画の共通テーマは、「日本の10年後」。深刻な高齢化問題を解決するために、高齢者の安楽死が認められる社会を描いた早川千絵監督の『PLAN75』を筆頭に、AI知能が道徳を刷り込む学校と子どもたちを描く木下雄介監督の『いたずら同盟』、個人のデジタル遺産を受け継いだ家族を描く津野愛監督の『DATA』、原発事故による大気汚染で地下生活を余儀なくされた世界を描いた藤村明世監督の『その空気は見えない』、そして「徴兵制」をテーマにした石川慶監督の『美しい国』と、それぞれの監督が独自の視点で10年後の姿を表現する。日本の人々が今抱いている懸念と行く末を、映像を通して鋭く切り込んでいる。

今の日本の姿と行く末を若手監督たちが描く

そして、この作品のエグゼクティブプロデューサーには、先日、カンヌ国際映画祭で最高賞であるパルムドールを獲得した『万引き家族』の是枝裕和監督が務めている。作品の選定から、監督へのアドバイスといった総合監修を担う。

本作の起点は、2015年に制作された香港映画『十年』で、「10年後の香港」を描いたオムニバス作品だ。香港は1997年に中国に返還されたが、50年は資本主義を続け、「高度な自治」も認められていた。しかし、年々中国政府の影響力が強くなり、前年の2014年には、香港の民主化を求める「雨傘運動」が勃発、将来への不安が広まっていた。

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