プーチンは、なぜ「思いつき提案」をしたのか 安倍首相の送った「シグナル」を誤解した?

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「戦後70年以上の長きにわたり、平和条約が締結されていないのは異常な状態だという思いにおいて私とプーチン大統領は一致している」

そして「日本とロシアに永続的な安定がうまれたあかつき」に世界を支える「北半球と東半球の平和の柱」を建て、北極海、ベーリング海、北太平洋、日本海という「平和と繁栄の海の幹線道路」が繋がり、その先には中国、韓国、モンゴル、インドその他太平洋諸国に繋がる「大きくて自由で公正なルールに支配された平和と繁栄、ダイナミズムに満ちた地域」が登場すると述べた。

さらに安倍首相はプーチン大統領に以下のように呼びかけている。

今やらないで、いつやるのか

「プーチン大統領、もう一度ここでたくさんの聴衆を承認として、私たちの意思を確かめ合おうではないか。今やらないで、いつやるのか。私たちがやらないで、他の誰がやるのか、と問いながら歩んでいきましょう」

(写真:Valery Sharifulin/TASS /REUTERS)

「我々の子供たちを我々の世代を悩ませたと同じ日ロ関係の膠着で、これ以上延々と悩ませてはならない」

ここで安倍首相はあえて具体的に「北方領土問題の解決を急ごう」と口にしなかったのは、日本にとってそれがあまりにも当然なものであるからに違いない。しかしそれはプーチン大統領に伝わらなかったようだ。「前提条件なしの平和条約の年内締結」はまるで安倍首相の呼びかけに呼応するかのように提案されている。

ではプーチン大統領の提案は、安倍首相のスピーチに対して反射的に発せられたものだったのか。いやそうではないだろう。ロシアはそれを表明する機会をうかがっていたに違いない。

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