会社を休まず海外旅行「ひとりっぷ」のススメ 海外旅行年25回以上の猛者に聞く

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――今回刊行された『ひとりっぷ2:秘境・絶景編』には、ひとりっPさんが自分の旅の中で見つけた場所や景色、おいしいものやステキなものなどが最初から最後までびっしりと詰まっていて、そのどれもが他のガイドブックや雑誌の旅特集には載っていないものばかり。同じ場所に行っても、歩き方や目線を少し変えるだけで体験できることはこんなに変わるんだ!とページをめくるごとに驚かされました。

ひとりっP:「掲載する写真や情報については絶対妥協しない。自分が実際に体験して本当に心動かされたこと、人におすすめしたいことだけを紹介する」と決めています。なので、旅先では写真1枚撮るにしても、自分で「よし!」と思えるカットが撮れるまで粘ります。午前と午後やお天気次第で同じ場所に出直して撮影したり。ひとりなので、粘りたい放題(笑)。「ここに行けば、こんな風景に出会えるんだ! 行ってみたい!」と、『ひとりっぷ』を見て思ってもらえたら本望です。

それと、わたしは好奇心と欲望の権化で、アドベンチャラスな秘境旅から、爆買い、食い倒れまで、あらゆる場所であらゆる旅を楽しみたいタイプなんです。基本的には手頃なホテルに泊まりますが、お金を払う価値があると判断できれば、ラグジュアリーなホテルにも泊まるし、食いしん坊で食い意地も張っているので、おいしいと聞けば高級レストランにも全然行きます。ひとり旅=節約旅行では決してないんです。締める部分と思い切って使う部分のメリハリがあるということ。それはわたしだけでなく、旅好き女子たちに結構共通する考え方じゃないでしょうか。『ひとりっぷ』はそういう気持ちも込めて作っています。

 

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緊張感が自分を守ってくれる

――「ひとりっぱー女子」たちにあえて促しておきたいことはありますか?

ひとりっP:旅に緊張感は不可欠!ということですね。わたしはいつも、現地の人に擬態して溶け込むぐらいのつもりでいます。そのためには、つねに周囲を冷静に観察し続けることが大事。それが緊張感となってにじみ出て、自分を守ってくれるからです。

そんなエラそうなことを口にしながらわたし自身、最近失敗が。今年2月にリオのカーニバルを見に7年ぶりにブラジルに出かけたとき、昔にくらべるとすっかり治安がよくなったように見える街中で、現地の人に別々に3回注意されました。1回目は、愛用のミラーレスカメラを手に持って歩いていたら「カメラはカバンの中にしまいなさい」と。2回目は「カバンからカメラのストラップが出ているから中に入れなさい(でないとカメラがここにあるから盗んでと言っているようなもの)」と。3回目は、通りでUberを待ちながらUber車の位置をスマホで確認していたら「そのスマホはしまいなさい(ストリートでスマホみせびらかすって正気!?)」と。どんなに気をつけているようでいても、危険のレベルは旅行者にはなかなかわからないので、行く場所行く場所で現地の人に確認しながら対応していくことが必要なんだな、とあらためて痛感しました。

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