ホンダ「5代目CR-V」ついに復活したSUVの全貌 ターボとHV、価格やメカニズムなど詳細判明

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1.5Lターボエンジンは「シビック」「ジェイド」「ステップワゴン」などに搭載されているユニットと基本は同じだが、車両重量の大きさを勘案して出力を向上させている。2.4L自然吸気エンジンに匹敵する走行性能だ。

一方のパワートレーンである「SPORT HYBRID i-MMD」は「アコード」「オデッセイ」「ステップワゴン」などと同じシステムで、2.0自然吸気エンジンとモーターの組み合わせ。エンジンは主に発電に徹し、3.0Lエンジン並みのトルクを発生する、力強く滑らかな走りが特徴だ。

●1.5Lターボエンジン
最高出力              190馬力
最大トルク           24.5kgf・m
燃費                    15.0~15.8km/L(JC08モード)
●SPORT HYBRID i-MMD
モーター最高出力   184馬力
            最大トルク  32.1kgf・m
エンジン最高出力   145馬力
    最大トルク  17.8kgf・m
燃費                 20.2~25.8km/L(同)

月間販売目標1200台は控えめ?

5代目CR-Vの販売計画台数は月間1200台。年間に直すと1万4400台だ。日本自動車販売協会連合会(自販連)がまとめた2017年度(2017年4月~2018年3月)の乗用車ブランド通称名別新車販売ランキング(軽自動車除く)でいえば、40位前後を目指すことになる。

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同時期に競合のハリアーは約5万4000台(17位)、エクストレイルは約5万台(20位)、CX-5は約3万8000台(26位)、2017年12月登場のCX-8は4カ月で約1万3000台(41位)を売っている。世界的なブームに乗って日本でもSUVの販売が盛り上がっている中、5代目CR-Vの販売目標は控えめにも見える。

ホンダは大ヒット車「N-BOX」を中心に軽自動車の販売が好調な反面、営業現場の労力がそこに割かれている側面があるためだろうか。

「ことさらにとがる必要はない。誰にでも使える究極に普通なクルマをつくりたいという思いで開発した」。5代目CR-V開発責任者の永留高明氏は言う。一方、複数のモータージャーリストに聞くと、「5代目CR-Vは良くできているが、フロントマスクが地味」という評価が少なくない。

ただ、裏返せば派手さや豪華さを嫌うユーザーや、最近のホンダ車のデザインが好きな人には受け入れられるだろう。走行性能や燃費に優れ、パッケージングのうまいホンダの最新技術が詰まっており、クルマとしての完成度は競合SUVに引けを取るとは思えない。

軽自動車から高級車まで扱うホンダ販売店全体の課題ともいえるが、ホンダ車としては高額な5代目CR-Vの購入見込み客に対して、営業現場が着実にアプローチできるかが販売目標達成のポイントになる。

武政 秀明
たけまさ ひであき / Hideaki Takemasa

1998年関西大学総合情報学部卒。国産大手自動車系ディーラーのセールスマン、新聞記者を経て、2005年東洋経済新報社に入社。2010年4月から東洋経済オンライン編集部。東洋経済オンライン副編集長を経て、2018年12月から東洋経済オンライン編集長。2020年5月、過去最高となる月間3億0457万PVを記録。2020年10月から2023年3月まで東洋経済オンライン編集部長。趣味はランニング。フルマラソンのベストタイムは2時間49分11秒(2012年勝田全国マラソン)。

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