ボルボの日本国内販売が好調だ。2018年1~6月期の登録台数8500台。前年同期比10%増を達成し、同時期の受注実績は同40%増、2018年6月期単月では受注実績が前年同月比64%増で推移している。
ボルボ・カー・ジャパン広報部の長瀬雅紀氏によると、「昨年の『XC60』による日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞以降、ショールームへの新規来場が途切れず、『XC60/XC40』に人気が集まっているほか、既存車種も含めて堅調に受注が伸びております」という。
実際、新型XC60の受注は旧型比約2.5倍のペースで推移しているそうで、XC60とXC40に関しては、納期が約半年待ちになっている。ただし、ボルボ・カー・ジャパンでは、その納車までの間にほかのボルボ新車に諸費用+月々車両定価の1%で乗ることができる「ブリッジSMAVO(スマボ)」というボルボ独自の短期リース商品を展開しており、これを納車待ちの多くのユーザーが利用しているそうだ。
そんなボルボのフラッグシップモデルである「V90」シリーズに、ついに新世代ディーゼル・エンジン搭載モデルである「D4」が加わった。これを宮城県の仙台で試乗してきたので早速レポートしたい。
V90に搭載されたD4の印象は?
ボルボのフラッグシップであるV90は、2016年に登場し、2017年3月から日本導入が始まったモデルだ。メカニズムに関しては、2016年に登場したXC90から採用が始まったボルボの新世代アーキテクチャであるSPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャ)を用いているのが特徴だ。
そしてこれまでは、2.0Lのガソリン・ターボ・エンジンを搭載した「T5」を始めとして、さらにスーパーチャージャーを組み合わせた「T6」や、モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドの「T8」というラインナップとしてきたが、ここに今回2.0Lディーゼルターボの「D4」が加わったわけだ。
もっともボルボは今後10年の中期経営計画においては、2028年までに年間売り上げの半分を電動車から得ると同時に、2019年以降に販売されるすべてのモデルで電動モーターを搭載するとも発表している。そうした流れの中にあって、ディーゼル・エンジンを今後生産も開発もしないとも明言しており、その意味では最後のディーゼル・エンジン搭載モデルでもある。
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