ペルー、北部国境の公衆衛生で非常事態宣言 ベネズエラ人の大量流入を受けて

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 8月28日、ペルーは28日、経済危機と飢餓から逃れてくるベネズエラ人の流入が止まらない問題を受け、北の国境について公衆衛生に関する非常事態を宣言した。写真は流入したベネズエラ人。ペルーのトゥンベスにある臨時の避難所で25日撮影(2018年 ロイター/Douglas Juarez)

[リマ 28日 ロイター] - ペルーは28日、経済危機と飢餓から逃れてくるベネズエラ人の流入が止まらない問題を受け、北の国境について公衆衛生に関する非常事態を宣言した。

ビスカラ大統領は、移民により保健と公衆衛生に「差し迫った危険」が生じているとして、北部2県について60日間の非常事態を宣言、文面を官報に掲載したが、危険に関するそれ以上の詳細は明らかにしなかった。

国連は今週、ベネズエラ人の中南米諸国への脱出は地中海地域の難民問題に匹敵する「危機的状況」となりつつあると指摘した。

ペルー、コロンビア、ブラジルの移民当局者は、コロンビアのボゴタで2日にわたって対応を協議。その後、28日に発表した共同声明で、現在コロンビアに暮らすベネズエラ人は約100万人、ペルーには40万人以上いると明らかにした。ペルーでは、合法的な滞在が認められているか、もしくは手続き中の状態にある人は17万8000人にすぎない。

ペルーの保健当局は先にも、大半の流入者は母国で基礎的な医薬品と医療にアクセスできておらず、流入した人々からはしかやマラリアが拡大することが懸念されると表明している。コロンビアとペルーは28日、流入状況を追跡するとともに、支援を公平に分配するため流入に関する情報をデータベースとして共有していくと表明した。

コロンビア移民当局の責任者は、来週に同国とエクアドル、あるいはペルーとブラジルも加わり、ベネズエラからの流入について協議すると述べた。

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