ホンダ「新型CR-V」のデザインは何が売りか シンプルながらも割と考え抜かれた造形だ

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インテリアもまた、人目を引くようなデザインではない。質感についても飛び抜けて高いという印象はなかった。

CR-Vが日本市場に復活することになった理由

なぜCR-Vが日本市場に復活することになったのか。やはり現在のSUV人気によるところが大きいだろう。日本車・輸入車を問わず、多くのブランドが複数のSUVをラインナップしているのに、ホンダは2013年末に発表された「ヴェゼル」の一択だった。

ヴェゼルは同社のコンパクトカー「フィット」をベースとしながら、ボディサイズは同クラスの日産自動車「ジューク」より明確に大柄で、ひとクラス上のトヨタ「C-HR」に近い。しかも空間効率に優れたフィットのプラットフォームを活用したことで、ジュークやC-HRにも共通するダイナミックなデザインをまといながら、キャビンはかなり広い。

こうした部分がユーザーに評価され、ヴェゼルは2014年から3年間、国内SUV販売台数でトップを堅持。2017年はC-HRに王座を明け渡したものの、今もSUVでは第2位の座にあり、息の長い人気を誇る。

しかしトヨタの「ハリアー」や日産「エクストレイル」、マツダ「CX-5」などのミドルサイズで、ホンダには、このヴェゼルからステップアップを図れるSUVがなかった。

おまけに昨年末にマツダが発売した3列シートSUVの「CX-8」が、予想以上の好評を博している。購入ユーザーには若い人も多いようで、同じ3列シートでありながら箱型のミニバンよりスタイリッシュで走りも楽しめることが好評の理由になっているようだ。

実はアメリカや中国で先行発売していた新型CR-Vも、歴代で初めて3列シート車を用意している。これも2年ぶりの国内市場復活の要因に挙げられるだろう。

CR-Vが最も売れているのはアメリカだ。現地ではこのクラスのSUVで、やはり日本市場に復活がうわさされるトヨタ「RAV4」に続くポジションにある。

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