「イラッとメール」を送りがちな人への処方箋 「以前もお伝えしましたが」に先輩たちが憤慨

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イラッとメール2 「上から目線」

これはメールではなくても、よくありがちな勘違い表現だ。

「『ご苦労さまです』と文頭に入れてくる部下や後輩がいる。『上司や先輩にご苦労さまじゃないだろう』と優しくキレます(笑)」(IT・43歳)

「『課長のプレゼンテーションには感心しました』とか『この資料は優秀ですね』などと書かれたときはイラッとする。なんで、そんな上から目線なのかなと」(メーカー・43歳)

中には、え、コレでイラッとくるの? と思われた方もいるかもしれない。こうした表現が上から目線を感じさせるのは、『ご苦労さま』や『感心する』『優秀』といったフレーズが、「他人に対する評価の言葉」であるからだ。

しかしこれが、イラッとくるスイッチのど真ん中に入ってしまう。評価は本来、目上の人間が下の人間に対して「下す」もの。本人は「良かれ」と思って素直に相手のシゴトぶりを讃えているつもりでも、先輩や上司、あるいは社外の人に対して、こうした評価の言葉を使うと、「偉そうだ!」とイラつかせてしまうリスクがあるわけだ。

そんなときは、「自分はどう感じたか」に変換するのがいいだろう。「感心しました」ではなく、「感激しました」にする。「優秀です」ではなく、「すばらしいです」に変える。最初の「ご苦労さま」は「お疲れ様」に変える、といった具合だ。

相手の目の前で、フォークボールのようにクイッと目線を下げる。そんなメールを投げ込めば、若手社員も安心だろう。

自分はどう感じたかで、上から目線のメールを防ぐ

もっとも、中にはこんな声もあって、実に面倒くさいことも忘れずにいたい。

「以前、『お疲れ様です』と先輩のメールに書いて送ったら、『お疲れ様ですは目上に向かっては失礼です。何よりも俺は疲れていないし』と返信されてきた。本来、失礼じゃないと思うんだけど……。イラッというより、ドッと疲れたことがある」(広告・36歳)

イラッとメール3 「結論がみえない。情報が足りない」

「言い回しやマナーというよりも、『ダラダラとした関係のない文章が多く、何が言いたいのかわからない』メールがくると腹が立ちます」(アパレル・35歳)

「わざとなのか何なのか、『で、結局、イエスなの? ノーなの?』と返信しなくてはいけないあいまいなメールはイラッとする」(金融・45歳)

こうした要領を得ないメールも、多くの人が「イラッとくるメール」としてあげていた。その裏にあるのは、多くの人が「メールを読むのがわずらわしい」という心理があるからだろう。ビジネスメールは「じっくり読んで味わう」文章ではなく、「サラッと読んですぐに理解して対応する」ための文章であるからだ。

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