子どもを持つ前に「遺言書」が必要だったワケ 「親としてふさわしいか」を考えない恐ろしさ

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スーパーにて、慣れた感じで夕ごはんの買いものをするみっつんさん。料理上手なみっつんさん、食材を見る目つきが真剣!(筆者撮影)

今回、スウェーデンまでわざわざ足を運んで取材したのは、「同性婚で子どものいる家庭の雰囲気」を肌で感じたかったから。家族構成という意味ではマイノリティといえるこの家族が、どんなふうに暮らしているのか、どんなふうに育児をしているのかに、とても興味があったからです。

そして、実際に半日一緒に過ごして思ったのは、「子育てが丁寧だなあ。とても愛情をかけて育てているなあ。そして、片方の親1人だけに負担が偏らないようにうまく分担しているなあ」ということでした。それは、マンガにも描いたように、育児を始める前にかなり熟考を重ねた、ということも決して無縁ではないと思うのです。

ベストな育児の形を夫婦で考えてみよう

とはいっても、多くの夫婦は専門家たちから子育てについて熟考することを求められたりはしません。子育ては未知の世界の連続。夫婦ふたりだけの力で育児の現実が想像できなかったのもしょうがないとも思うのです。もちろん事前に熟考・計画するのがベストですが、計画が足りなかった過去について自分を責めてもしょうがない。そんなわけで、今回のまとめ。

育児が想像以上に大変でつかれた

はじめてのことに「予想外」はつきもの。
今からでも、目の前の現実に合わせて、
ベストな育児の形を夫婦で考えてみよう。

 

さて、皆さんは、「親になる前に準備したこと、計画したこと、考えたこと」はどんなことがありますか? ぜひコメント欄で教えてください!

ちなみに、代理母出産(サロガシー)についてですが、マンガ内で紹介したのはあくまでも一例。実際には、同じ代理母出産でもいろんなやり方があるそうです。

次回は、このカップルの話のラストです。この家庭の平和な生活を支える、スウェーデンの社会と文化について紹介します。

ハラユキ イラストレーター、コミックエッセイスト

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はらゆき / Harayuki

雑誌、書籍、広告、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイの著書も出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に『女子が踊れば!』 (幻冬舎)、『王子と赤ちゃん』(講談社)、『オラ!スペイン旅ごはん』(イースト・プレス)、この連載を書籍化した『ほしいのはつかれない家族』(講談社)など。この連載のオンライン・コミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰し「つかれない家族をつくる方法」を日々探求、発信中。ハラユキさんのHPはこちら

 

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