関東進出!食べ放題焼肉「ワンカルビ」の正体 関西・九州の名物チェーン、強さの秘密とは?

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われわれは実際にお肉やサラダ、お食事を提供していますが、本来提供しているのは「2時間の幸せ」なのです。ご来店したお客さまに満足していただいて、笑顔になっていただき、それを家庭に持ち帰っていただく。家庭が幸せになることで地域に笑顔が広がっていく。こうして日本を変えていくことが当社のミッションなのです。

さらに「団らんビジネスで日本を変えよう」というテーマを掲げています。この文言は採用のサイトを立ち上げたときに生まれました。

当社の社員は単に店を運営するのではなく、自分たちの仕事にどのような価値観を感じてほしいか。われわれは何を目指しているのかというテーマを作ろうと考えたのです。

「団らん」とはこれからどんどん薄れていくかもしれない。しかし、われわれがそれをきちんと行うことで、当社の存在価値が生まれるだろうと。そこで「団らんビジネス」という言葉を作って、その使命感を持って日本を変えて行くように仕事をしてもらおうということです。

シルバー世代の料金設定を変えるわけ

――コースの料金を50代、60代、70代と分けている理由はなぜですか。また、お客さまからの反響はいかがですか。

日本の今後を考えたときに、少子高齢化が進むことは紛れもない事実です。そこでシルバー世代の方々に来店していただくことはとても重要なことです。

シルバー世代はお肉が好きです。そして本物を知っている。さらに三世代で来店されると“お財布”になる可能性が高い。このような観点からすると、「食べ放題」はシルバー世代にとって歓迎される業態ではありません。しかしながら、食べ放題といっても価格が一律ではなく、シルバー世代の人の料金が一般の料金よりも20%、30%低いとなれば、「行ってみようか」という動機をもたらすのではないでしょうか。

三世代が集まって自宅で食事をするとしても、当店のようなメニューのバラエティを整えるのは困難なことですし、しかも当店のような料金で賄うことはできません。ここでお値打ち感を感じていただける。ですから、年齢によって料金を設定することは平等なことではないかと判断しています。

――狙い通りの客層になっているようです。

確かに、このような価格設定にすることによって三世代の方々のご来店が増えてきています。また、これらの料金設定であるとシルバー層が単独でも来ていただけて、オープンして早い時間に来店していただくことによって、満席率が高まることになります。

また、当店のテーブルは全てのテーブルが6人掛けで広いです。ここで、親のご夫婦、お子さんのご夫婦、お孫さん2人という三世代がゆったりとくつろぐことができる。

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