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世界中の風景動画を投影できるバーチャルウィンドウ「アトモフ」が海外で支持される理由

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世界の風景を映し出すバーチャル窓「Atmoph Window」。世界40カ国以上で2万5000台以上の導入実績を持つ (写真:アトモフ)
生成AIの登場に加えて、金融引き締めによる資金調達の難しさ、人材獲得競争の激化……スタートアップをめぐる環境は大きく変化しています。連載「すごいベンチャー」では、そうしたスタートアップの最新情報を定期的に発信します。
ここでは、ユニークなビジネスモデルや先進的な技術を持つスタートアップを紹介。今回は2014年創業のベンチャーでバーチャル窓を展開する「アトモフ」を紹介します。

<基本データ>
[社 名]アトモフ
[設 立]2014年8月
[資本金]3264万円
[社員数]18人/21人
[代表者名]姜京日
[所在地]京都市中京区

「社員数」は左側が役員を含む正社員の数、右側はさらに業務委託・アルバイト・副業者などを含んだ数。

世界中の景色を映し出す「窓」

2024年10月、投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」で目標金額5499万円を5時間で達成。その後、24時間を待たずに9999万円もの資金調達を達成したベンチャー企業がある。京都に本社を置く「アトモフ」だ。

生成AIの登場に加えて、金融引き締めによる資金調達の難しさ、人材獲得競争の激化……スタートアップをめぐる環境は大きく変化している。週刊東洋経済の恒例特集「すごいベンチャー」を連載化。連載の一覧はこちら

2015年に創業したものづくり系スタートアップで、「Atmoph Window(アトモフ・ウインドウ)」と名付けた“窓型”スマートディスプレイを製造・販売している。

Atmoph Windowは638mm×376mm×55mmのタテ型大判のフルHDディスプレイを住宅用窓のような枠で囲んだ商品だ。コンピューターを内蔵し、アトモフがストックしている世界中の美しい風景動画をダウンロードして再生できる。

自宅の壁に設置すれば、バーチャルな窓越しに「シカゴの夜景」や「ハロン湾の朝焼け」「嵐山の紅葉」などを“借景”できる。付属するスピーカーから流れる街のざわめきや風の音ともあいまって、寝室にいながら、まるでイリノイ州やベトナム北部に移り住んだような心地よさに包まれるわけだ。

さらにCGでつくられた映画『スター・ウォーズ』シリーズに出てくる宇宙船からの風景動画や、アニメ『ワンピース』の世界の街並みなんてものまで揃う。

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