投資信託はおいしい炊飯器を買うのと同じだ

「お金が増える投資信託」の賢い選び方

お金が増える投資信託を選ぶ場合は炊飯器を買う感覚で。それが近道だ(写真:Kazpon/PIXTA)

「投資信託を金融機関に勧められるままに買ってはいけないんですよね」。筆者は、金融商品の販売を行わないFP(ファイナンシャルプランナー)ですが、私のもとにお越しになる相談者は、「金融機関にだまされるものか」とかたくなに構えている方も少なくありません。

金融庁は、先頃「銀行で投資信託を購入した顧客の46%が損失を抱えている」というデータを発表しました。その原因は金融機関が「高値圏」で期待感をあおりつつ投資信託を販売し、買った後に価格が下落。投資経験の少ない顧客は安値になると不安からすぐに手放してしまうからではないかと発表しています。実際、過去10年間における投資信託全体の基準価格は年率4.4%のペースで上がっているのに、投資家の利益(インベスターリターン)はその半分の2.2%だったというのです。

「投資信託」そのものは優れた商品

これでは、「金融機関は手数料稼ぎに顧客をだますのだから、うかつに近づいたらいけない」と身構えてしまうのも無理はありません。しかし投資信託は、少額から分散投資が実現できる実に使い勝手の良い仕組みであり、正しい投資行動で臨めば世界の経済成長の恩恵を手軽に受けることができる優れた「金融商品」です。にもかかわらず、「だました」「だまされた」と言ってしまうのはとても残念なことだと思うので、今回は投資信託を家電購入と比較しながら、付き合い方、選び方を考えてみたいと思います。

金融機関は、金融商品を販売することが仕事です。日々の暮らしを豊かにするために、作り手が努力し商品を世の中に出すというプロセスは、金融業界も家電業界もそう違いはないでしょう。また商品を、自信を持って顧客に勧めることは、別に悪いことではないはずです。

私たちは、メーカーが技術を駆使し創り出した炊飯器のCMをよく見掛けます。それぞれに特徴があり、値段もさまざまです。中には10万円近くする超高級炊飯器もあります。ふっくら、つやつや、冷めてもおいしい、お菓子やパンも焼ける多機能炊飯器など、魅力的な宣伝文句も並びます。

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