日本車が今になって中国で躍進した根本要因

欧米系自動車メーカーの生産台数超えへ

2018北京モーターショーに出展された東風日産シルフィーEV(筆者撮影)

巨大化する中国自動車市場で長年、欧米系自動車メーカーの後塵を拝してきた日系自動車メーカーが再び増産に向けて動き始めた。

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トヨタは7月25日、中国での生産台数を2020年初めに200万台に引き上げると発表した。これに日産とホンダの直近の生産計画を合わせると、5年後の2023年には日系自動車ビッグスリーの中国での生産能力は、現在の2倍にあたる660万台に上り、欧米系自動車メーカー各社の生産台数を凌駕する。

中国における新エネルギー車(NEV)シフトが進行する中、クルマ消費への意識が高まっていることも相まって、中国自動車市場は大きな転換期を迎える。この風潮は日系メーカーにとって年来の遅れを取り戻す好機となりそうだ。

日系車「尖閣問題」以前の水準に初回復

モータリゼーションの進展に伴い、中国の新車販売は2007年の878万台から2017年には2887万台へと拡大した。日本の新車販売が約520万台、アメリカが約1720万台ということからみても、3000万台の大台まであと一歩と迫る中国自動車市場は日米欧企業にとって最重要マーケットであり、各国自動車メーカーが販売で激しくしのぎを削る時代に突入したといえよう。

2018年1~7月の中国新車販売は、前年同期比4.3%増の1595万台で安定的に推移した。乗用車需要を牽引するSUV市場は同7.3%の成長率を維持している。中国地場メーカーは洗練されたデザインと外資系ブランド車の半値という安さで、SUV市場シェアの6割を握るまでに成長。日系メーカー各社は欧米系メーカーに比べ豊富なSUVラインナップがあり、中国地場メーカーの低価格車と棲み分けたことも奏功し、中高級SUV市場で4割超のシェアを確保した。

セダン市場は昨年のマイナス成長から一転、同4.6%の伸びを見せている。クルマの高性能が強みの欧米系メーカーはあえて値下げに踏み切り、セダン市場のシェアは46%を占める。

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