サメのオスには2本の生殖器がある
木本:2日目は、サメの生態について伺っていきましょう。そこでいきなり、まずかこの質問から。サメにはおちんちんが2つあるのは、何のためでしょう。
沼口:2つの説があります。サメのオスには交尾のための交接器(クラスパー)と呼ばれる生殖器が2本ありますが、1つ目の説は「生存に有利だから」。1本なくなっても繁殖行動が取れるようにするためだというもの。
もう1つは「進化の過程の名残り」です。魚は左右対称になっているので、1対の腹ビレが変形したからと言われています。
木本:腹ビレみたいに2つありますもんね。サメのオスは見分けやすいですね。
沼口:水族館で見るとすぐにわかりますね。腹ビレに付属物みたいにぶらぶらしてます。
木本:泳いでいるときは畳んでいるんですか。
沼口:ぶらぶらさせたままです。
木本:ふるちん状態ですね。ヒレの一部みたいなので、下世話なものには見えないですね。
沼口:2度ほど1本になったものを見ました。ほかのサメか別の生物に食いちぎられたのでしょうか、途中で切れて失われていました。それを観察したときに、私はこういうときに備えるというか、生殖器は大事だから2本ある説に説得力があると思っています。
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