サメはどのようにして生まれ育っていくのか

「知られざる生態」の基礎知識

サメはどうやって生まれるのでしょうか?沼口先生の手の上に載っているのはネコザメの卵。具体的に教えてもらいました(撮影:尾形文繁)
今回は、子どもたちからも熱い視線を浴びているという「サメ」について学んでいます。講師は、世界で唯一のシャークジャーナリスト沼口麻子さん。サメが恐れる存在でないのはわかりましたが、夏休み4日連続特集の2日目は、より詳しく「知られざる生態」に迫っていきます。

サメのオスには2本の生殖器がある

木本:2日目は、サメの生態について伺っていきましょう。そこでいきなり、まずかこの質問から。サメにはおちんちんが2つあるのは、何のためでしょう。

この連載の過去記事はこちら

沼口:2つの説があります。サメのオスには交尾のための交接器(クラスパー)と呼ばれる生殖器が2本ありますが、1つ目の説は「生存に有利だから」。1本なくなっても繁殖行動が取れるようにするためだというもの。

もう1つは「進化の過程の名残り」です。魚は左右対称になっているので、1対の腹ビレが変形したからと言われています。

木本:腹ビレみたいに2つありますもんね。サメのオスは見分けやすいですね。

矢印部分がサメのクラスパー(写真:沼口麻子)

沼口:水族館で見るとすぐにわかりますね。腹ビレに付属物みたいにぶらぶらしてます。

木本:泳いでいるときは畳んでいるんですか。

沼口:ぶらぶらさせたままです。

木本:ふるちん状態ですね。ヒレの一部みたいなので、下世話なものには見えないですね。

沼口:2度ほど1本になったものを見ました。ほかのサメか別の生物に食いちぎられたのでしょうか、途中で切れて失われていました。それを観察したときに、私はこういうときに備えるというか、生殖器は大事だから2本ある説に説得力があると思っています。

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