テスラが非公開化?マスクCEOが衝撃の投稿

1株当たり420ドルでの買い付けを検討中

8月7日、米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はテスラ株式の非公開化を検討していることを明らかにした。写真は2月、フロリダ州で会見するマスクCEO(2018年 ロイター/Joe Skipper)

[サンフランシスコ 7日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラ<TSLA.O>のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は7日、テスラ株式の非公開化を検討していることを明らかにした。マスクCEOはツイッターへの投稿で「1株当たり420ドルでテスラの株式を非公開化することを検討中だ。資金は確保した」と述べた。

この価格は前日終値に22.8%のプレミアムを上乗せした水準で、同社の価値を約720億ドルと見込んだ水準。資金の調達先については明らかにしていない。

前日終値に基づく時価総額は580億ドル。マスク氏は現在テスラ株約20%を保有する。同氏がどの程度真剣かは不明。テスラからコメントは得られていない。

このツイートを受けて、テスラ株は急伸。午後の取引で一時売買停止となったが、その後取引は再開され、結局約11%高で引けた。引け後の時間外取引では1.2%安。

マスク氏は、非公開化で「多くの頭痛の種が省ける」と投稿した別の利用者に「その通りだ」と返答。また非公開化後もCEOを続けるのかとの質問には「変更はない」と応じた。

また従業員向けに書簡を出し、まだ最終決定はしていないが、非公開化は会社を最高の形で運営できる環境を作ることが目的だと説明。「上場企業としては、株価の大きな振れに影響される状況にあり、従業員や株主の気を削ぐ大きな要因になりかねない」との考えを示した。

株式の非公開化は市場からの厳しい監視から逃れるための一つの手段とされる。マスク氏はこれまで規制当局や批評家、メディアとの間で問題を起こしてきたほか、テスラに対しても生産面の問題や製品への長期的な需要、資金調達の不透明性など疑念が絶えない。

ループ・ベンチャーズのジーン・ムンスター氏は「マスク氏は上場企業を経営したいのではない」とし、テスラの野心的な目標が「投資家の四半期ごとの期待に適応するのは難しい」と指摘。

非公開化に踏み切る確率は3分の1と予想し、「今の株価から16%のプレミアムでは既存株主から売却支持を取り付けるには十分でないかもしれない」との見方を示した。

マスク氏は別のツイートで、非公開化しても既存株主に株主のままでいてほしいと述べ、「そのために特殊目的のファンドを設立する意向だ。(同氏が保有する民間宇宙企業の)スペースXに対するフィデリティの投資はこの方法で行った」と述べた。

エラザー・アドバイザーズのアナリスト、チャイム・シーゲル氏は「テスラはツイートを公式な発表と位置付けている」とし、「マスク氏は真剣だ」と指摘。CFRAのアナリスト、エフライム・レビー氏は「これが事実なら驚くべき展開となるが、実現に向けたリスクは存在している」と述べた。

これとは別に、ファイナンシャル・タイムズ紙はこの日、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子の政府系投資ファンドが、テスラ株式3─5%買い増したと報じた。

*内容を追加しました。

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