片頭痛の引き金となる「食べ合わせのワナ」 原因不明の片頭痛はチーズやワインが一因か

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猛烈な頭痛に襲われた日から2週間。男性はまたも、週末にパーティへと繰り出した。

その場で出された赤ワインとブルーチーズがとてもおいしく、帰り際にスーパーで同じものを買い、自宅で映画を見ながら飲み食いした。その後ベッドに入ると、再び午前3時頃にガンガンと割れるような頭痛で目が覚めた。

ただ、頭痛以外の症状はなく、消炎鎮痛薬を服用して様子を見ていると1時間ほどで治まった。これは前回とまったく同じ症状だった。

こんなに頻繁に頭痛が起きたことは今までなかった。頭痛の痛みもそれほどひどくはなかった。順序を追って考えていくと、赤ワインとブルーチーズの組み合わせが怪しい。

次の週末、土曜日の昼食時に再び同じ赤ワインとブルーチーズを食べた。すると、案の定夕方5時頃から頭痛が始まり、それまでと同じような激痛が走った。鎮痛薬を服用して頭を抱えながら、「食物で頭痛が起こる、って本当にあるんだ!」と感心しつつ納得した。

片頭痛の発作を起こさなくなった

実は、この30代男性とは筆者自身であり、アメリカ留学中に起こった話である。パーティの1カ月ほど前にちょうど頭痛について勉強していて、食物でも頭痛が起こることがある、ということを知り「そんなこともあるのか」と印象に残っていた。それがなければ、気がつかなかったかもしれない。

頭痛を起こしやすい食物

●チーズ(特に熟成度の高いもの)

●アルコール(特に赤ワイン)

●魚や肉(特に燻製にしたもの)

●ベーコン、ソーセージ、サラミなど(亜硝酸化合物による)

●柑橘類

●チョコレート、ココア(チラミン、ポリフェノール、カフェインなどによる)

●ナッツ類


※チラミンは、発酵過程の副産物としてタンパク質が分解されてできるため、発酵食品や熟成した食品に多く含まれる。また、柑橘類やナッツ類にも含まれている。
次ページ詳細なメカニズムは不明
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