チェコ「鉄ちゃん」イベントは和気あいあいだ

みんながマナーを守って楽しむ「お祭り」

大型蒸気機関車が何両もの客車を連ねてアーチ橋を渡る。チェコではこのようなイベントが頻繁に行われている(筆者撮影)

いま、日本は夏休みの真っ最中。多くの鉄道関連イベントが行われる時期だ。普段立ち入ることができない車庫の見学や旧型保存車両による臨時列車などは子供たちのみならず、大人にとっても貴重な体験ができる。

東洋経済オンライン「鉄道最前線」は、鉄道にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

日本とともに鉄道先進国であり、鉄道ファンが多い国として挙げられるのは、英国やドイツ、スイスなどの西欧諸国だ。これらの国には多くの鉄道博物館があり、週末になればボランティア団体がサポートして保存車両の特別運転などが頻繁に行われている。

このほか、フランスやオーストリアなども多くの保存車両を所有し、毎週というほどではないにせよ多くのイベントが行われている。イタリアでは近年、イタリア鉄道が歴史的価値のある車両を保存するための基金を設立した。また以前、記事(「ロンドン地下鉄の『廃駅探険ツアー』は超レア」)でもご紹介したが、155年以上の歴史を誇るロンドン地下鉄では、交通博物館主催のさまざまなイベントが毎月のように開催され、子供も大人も楽しめるように工夫されている。

東欧でも広がる鉄道趣味

こうした鉄道関連のイベントは、やはり鉄道が発達した先進国ならではのものといえる。鉄道趣味はある程度お金のかかる趣味であり、これらのイベントが行われているということはその国が経済的に豊かである証しとも言える。

また、社会情勢の面から見ても、鉄道を軍事施設とみなし、写真を撮影したり、鉄道を使って自由に旅をしたりすることができない国や地域は今も多い。かつてソ連の影響下にあった現在の中欧・東欧地域もそうだった。

だがソ連が解体され、社会主義体制が崩壊したことで、これらの国々でも現在は鉄道趣味を楽しめる環境が整ってきた。近年大きく変貌しつつある中欧諸国の鉄道趣味事情はどうなっているのだろうか。そんな中欧の国の一つ、チェコの鉄道趣味事情について、鉄道イベントの様子とともにご紹介しよう。

次ページ蒸気機関車が走る!でも沿線に人影はまばら…
鉄道最前線の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 晩婚さんいらっしゃい!
  • おとなたちには、わからない
  • 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」
  • 日本野球の今そこにある危機
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
改正対応待ったなし!<br>働き方と仕事の法律

同一労働同一賃金の本格化、中小企業でのパワハラ防止対策の義務化など、今年は重要な改正法の施行が目白押し。2022年に施行される法律の要点に加え、昨年の4月に施行された改正民法も総点検。改正ラッシュへの備えを万全にするための法律虎の巻です。

  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT