「新生」千葉駅ビルは衰退する市街地を救うか

7年半を経て「ペリエ千葉」新装オープン

そうなると、ペリエ千葉のグランドオープンはまちにとてもよい影響を与えるのではないかと思える。千葉ステーションビルの椿浩社長も「今回の(ペリエ千葉のグランド)オープンによってまちとの回遊性がさらに高まり、多くのお客様にこの駅ビルをご利用していただく。そしてそのお客様方がまちへという新しい流れを作り、さらに千葉を元気にしていきたい」とコメントし、まちへにぎわいが広がっていくことに期待感をにじませた。

そごう千葉店の別館「JUNNU」(筆者撮影)

また、このペリエ千葉オープンに対抗するように、千葉そごうの別館「JUNNU」では昨年、体験型の売り場としてコト消費型のユニークな内装にリニューアルされており、高感度なセレクトブックショップなどが目立った。

データでもペリエ千葉開業による効果が見られる。昨年9月にペリエ千葉の2階から7階が先行オープンしたことに伴い、ちばぎん総合研究所が行った2017年10月の調査では、千葉駅前の通行量が前年比約30%増となっている。

駅から市街地へ、回遊性広がるか

千葉駅東口で進む再開発の現場。これから建物の解体工事を行い、3つのビルを1つにして新たに建築する(筆者撮影)

現在、千葉駅の東西で再開発組合による工事が現在行われている。東口のバスロータリーに面したエリアでは「千葉駅東口地区市街地再開発組合」が3棟のビルを1つにし、オフィスや商業施設などを入れた9階建てのビルを計画中。年内には着工し、2022年に完成する予定だ。ほかにも「千葉駅周辺の活性化グランドデザイン」に基づき、今後は三越があった西銀座地区で再開発を一体的に行い、徐々に駅から周辺のまちへ人の回遊を生み出していく計画となっている。

ペリエ千葉のグランドオープンで駅の機能も高まり、求心力のある施設も生まれた千葉。今後は人の回遊を駅だけではなく、まちへ広げられるかが課題だ。新しい千葉市街の姿はこれからつくられていくことになる。

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