東京駅の「京葉線ホーム」があんなに遠いワケ

新幹線の夢の跡に生まれた地下ホーム

湾岸エリアと東京駅を結ぶ京葉線。同線の東京駅ホームはほかの線とは遠く離れている(写真:tarousite / PIXTA)

「どうして京葉線のホームはこんなにも遠いのか……」

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東京駅で京葉線に乗り換えるために長い地下通路を歩いていると、きっとこう思うことだろう。京葉線ホームは確かに遠く、『JTB時刻表』では、新幹線と京葉線の乗り換え標準時分を「20分」としているくらいだ。特にホームが離れている中央線から乗り換えようとすると、いったいいつまで歩かなければならないのか、という気がしてくる。

東京駅の京葉線ホームが位置するのは、地名でいえば鍛冶橋あたり。地上に出ると東京国際フォーラムが目の前にあり、有楽町駅にも近い。この位置になった理由は、JRが国鉄だった時代に計画されながらも工事の凍結によって完成を見なかった、「成田新幹線」のホーム予定地を利用する形で建設したからとされる。

なぜこの場所に駅を?

だが、それだけでは「なぜ遠いのか」という疑問は解決しない。もし成田新幹線ができていたとして、「東京駅の成田新幹線のホームはなぜあんなにも遠いのか……」という、疑問とも愚痴とも判別のつかない考えが思い浮かぶことに変わりはないからだ。なぜ京葉線はこの場所にホームを造ることになったのか。そしてその前史として、成田新幹線はなぜこの地にホームの建設を計画したのだろうか。

まず、京葉線が東京駅に乗り入れることになった経緯を見てみよう。京葉線はもともと貨物線として計画され、1975年に蘇我―千葉貨物ターミナル間が開業。京葉臨海地区と京浜工業地帯、武蔵野線とを結ぶ首都圏外郭貨物輸送のルートとなるはずであった。だがオイルショックによって経済状況は変化しており、工業地帯から住宅地帯へと沿線のまちづくり計画が変わっていったため、京葉線の旅客線化が求められることになった。

この際、都心への直通をどうするかは大きな課題となった。京葉線は貨物線として大井埠頭の東京貨物ターミナルを目指す計画だったため、そのままだと都心部へ直結する通勤ルートとならないためだ。

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