「新生」千葉駅ビルは衰退する市街地を救うか 7年半を経て「ペリエ千葉」新装オープン

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ペリエ千葉1階に設けられたフードコート。落ち着いた雰囲気と多くの席にコンセントが設けられているのが目立つ(筆者撮影)

ペリエ千葉は、1階にはフードコート、アパレル、生活雑貨などを展開し、幅広い年齢層の人々に親しまれるまちの玄関口としての役割を狙う。約300席を設けたフードコートにはファミリーや学生が訪れやすい店舗がオープン。カウンター席には充電可能なコンセントを配置した。

地下1階には成城石井や野菜・魚の専門店のほか、食料品店が集まる。千葉の野菜を販売する「農家の家 せんのや」やヴィレッジヴァンガードが運営する「こととや by HOME COMING(バイホームカミング)」、千葉県内の話題のスイーツ店舗が期間限定で展開する「CHIBA la mode」、カルビーの揚げたてスナックが食べられる「カルビープラス」などユニークな店舗が目白押しだ。

また「ペリチカバル」と名付けられた飲食店エリアも新たに設けられ、営業時間も23時までと遅めに設定されたことで会社帰りにお酒を楽しめるスペースとなった。

ペリエ千葉では千葉県産のものを使っている商品は「千産千消」ステッカーでアピールしている(筆者撮影)

内装デザインにもこだわり、千葉各地の風景や観光名所のイラストを今回開業した1階と地下1階の至るところで見かけることができる。

また「千産千消」と題し、千葉産のものや、それを加工して作った商品を専用ステッカーでアピールする。

「都心と千葉のミックス」意識

グランドオープン初日は10時の開店と共に多くの人が訪れた(筆者撮影)

ペリエ千葉を運営する「千葉ステーションビル」の担当者によれば「From千葉」と「ラテソサエティ」をコンセプトに、都心の刺激的で先進的なスタイルと千葉の持つオーガニックなものやカジュアル感をほどよくミックスすることを意識したそうだ。また、今回オープンしたエリアでも、ファッションのエリアは年齢層を限定せずに店舗を配置することで商店街を歩いているような雰囲気を目指したという。

千葉ステーションビルによれば、この日は10時の開店から約1時間で今回の開業エリアにやってきた人は約5000名。市民の高い期待感がうかがえる。

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