日経平均は3日ぶり小反落、値がさ株に売り  TOPIXは3日続伸、日銀の政策調整への思惑も

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 7月26日、東京株式市場で日経平均は3日ぶりに小反落。指数寄与度が高い銘柄が軒並み下落したほか、エーザイの急落が日経平均を押し下げた。写真は都内で2015年7月撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 26日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日ぶりに小反落。指数寄与度が高い銘柄が軒並み下落したほか、エーザイ<4523.T>の急落が日経平均を押し下げた。本格化した決算発表を見極めたい向きも多く、全体的に動きにくいとの声も出ていた。

TOPIXは3日続伸。業種別では鉱業、陸運業、ガラス・土石製品、建設業などが上昇率上位となった。為替がやや円高に振れており、内需系が買われた。東証1部の売買代金は2兆3957億円と前日比で約21%増となったが、後場は膠着感が強まった。日経平均をTOPIXで割ったNT倍率<.NTIDX>は12.80倍を下回った。

日銀がETF(上場投信)の買い入れ方法を見直し、日経平均連動型ETFの購入配分を減らすとの思惑がから、値がさ株に売りが出た。ファーストリテイリング<9983.T>やファナック<6954.T>、ソフトバンクグループ<9984.T>に、アルツハイマー薬の治験結果を発表したエーザイを加えた4銘柄の下落が、日経平均に対しては合計で約139円の押し下げ要因となった。

一方、TOPIXを構成する中小型株を物色する動きが出やすかった。小型株指数のTOPIX Small<.TOPXS>は1%を超す上昇となり、TOPIXをアウトパフォームした。

日経平均は日銀の政策調整に対する思惑や決算絡みの材料で安値圏となったものの、「全体的にそれほど弱くはない。2万3000円が近づいてくると(水準感もあり)大型株は手掛けにくくなってくる」(内藤証券の投資調査部長、田部井美彦氏)との声が出ていた。

個別銘柄では富士通コンポーネント<6719.T>が後場急伸。投資ファンドのロングリーチグループが26日、傘下のFCホールディングス合同会社を通じ、富士通コンポーネントに対し1株935円で株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。TOB価格を意識した買いが入った。

半面、日本電産<6594.T>がさえない。同社は25日、2019年3月期の連結業績予想(国際会計基準)を上方修正した。4─6月期が計画を上回ったことなどを反映させた。ただ「上値を追うほどの好決算という訳ではない」(国内証券)との見方もあり、利益確定売りに押された。

東証1部の騰落数は、値上がり1733銘柄に対し、値下がりが309銘柄、変わらずが61銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      22586.87 -27.38

寄り付き    22711.59

安値/高値   22549.77─22717.15

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1765.78 +12.30

寄り付き     1766.91

安値/高値    1761.56─1770.35

 

東証出来高(万株) 125281

東証売買代金(億円) 23957.50

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