トロント銃撃、犯人は深刻な精神疾患だった 10歳と18歳の女性が亡くなり、13人が負傷
[トロント(ロイター)]ーファイサル・フセイン容疑者はトロントのソーンクリフパーク近隣の結束が強く活気に満ちた移民のコミュニティーで育ち、学校に通った。
今、そのコミュニティーの住民は、彼らが知っていた物静かで痩せた少年と、22日の夜に銃撃事件を起こし、2人を殺害、13人を負傷させた男が同じ人物とは思えず戸惑っている。
深刻な精神疾患を抱えていた
住人のサイラ・アフメッド氏は、散歩に出かけるフセイン容疑者をよく見かけたが彼は誰とも言葉を交わそうとしなかったと証言した。近所に住んでいたある人によると、フセイン容疑者は食料品店で働いていたが1日の大半を自宅で過ごしていたようだ。また別の隣人の話では、彼はマーク・ガーノー公立高校に通っていた。
しかし、29歳のフセイン容疑者は深刻な精神疾患を抱え、うつ病と精神障害と闘っていたと、両親のファルークととファカラは23日夕方、声明で明らかにした。
さらに両親は、治療をしても息子の精神疾患は治らなかったと説明した。「息子の困難と苦悩に満ちた人生を通じて、彼を助けるために最善の努力をしてきましたが、こんなに恐ろしい破滅的な結末になるとは想像もできませんでした」。
22日夜の警察の発表によると、フセイン容疑者は人でにぎわうダンフォース・アベニューでコーヒーショップを襲撃し、18歳の女性と10歳の少女を拳銃で殺害し、さらに13人に怪我を負わせた後、警察との銃撃戦を逃走し、後に遺体で発見された。