次期五輪監督も輩出、知られざる卓球王国ニッセイ

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ここ数年、日本の女子卓球の話題が、茶の間に上ることが多くなってきた。2008年3月に中国・広州で行われた世界卓球選手権では、4大会連続して団体戦で銅メダルを獲得。北京オリンピックでは惜しくもメダルを逃したものの、日本選手団の開会式旗手を務めた福原愛選手を中心とした日本女子チームの健闘は、まだ記憶に新しいところ。この日本チームを代表ヘッドコーチとして支えたのが、日本生命の監督を務める村上恭和氏だ。この9月には、日本女子代表の新監督に昇格することが決定、ロンドンオリンピックを率いることになる。

日本生命のスポーツ活動といえば、都市対抗野球大会で全国最多出場の野球部がまず思い浮かぶ。だが、村上監督率いる女子卓球部も負けてはいない。チームの創部は1954年。88年に日本リーグの2部に加盟すると、わずか2年で1部リーグに昇格。それ以来、1部リーグにとどまっている。実業団チームにとって、狙うは日本卓球リーグ前期大会、後期大会、全日本卓球選手権大会(団体の部)、全日本実業団の4大タイトル。

日本生命は95年の日本卓球リーグ後期大会での初優勝を皮切りに、日本リーグで21回、全日本実業団で5回、また最も権威ある全日本選手権大会(団体の部)では、4年連続11回の優勝を重ねてきた。00年には男子を含め、どのチームも果たせなかった4大タイトルの完全制覇(グランドスラム)を成し遂げ、昨年も2度目となるグランドスラムを達成した。

日本生命チームの活動は卓球競技だけにとどまらない。スケジュールの合間を縫って各地の支社と連携し、全国で「卓球教室」を開催、各都道府県の卓球協会等が主催する講習会や交流会などでも積極的に指導を行っている。世界ランキングにも名を連ねる金沢咲希、藤井寛子選手といったスター選手の技やスピードを肌で感じられるとあって、教室では毎回、小中高生やクラブチームの卓球愛好者が押し寄せる。トップの技に触れたちびっ子たちの中から、「卓球ニッポン」のお家芸復活を担うプレーヤーが生まれるかもしれない。

(生保・損保特集編集部)

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