猛暑の被災地で必要な「感染症対策」とは?

発災直後から1週間は特に破傷風に要注意

発災から3日〜1カ月の急性期・亜急性期の時期は、特に集団感染のリスクが大きい時期になる。

地域や避難所での生活環境によって流行の注意が必要な感染症は異なるが、今回の「平成30年7月豪雨」によく似た過去の災害事例を見てみると、麻疹、急性呼吸器感染症、レジオネラ症、急性胃腸炎/急性下痢、そして動物由来感染症であるレプトスピラ症に特に注意をすべきと、国立感染症研究所感染症疫学センターは注意喚起している(国立感染症研究所感染症疫学センター「台風第3号及び梅雨前線による大雨等被害関連で注意すべき感染症(2017年7月7日現在)」と同センター「リスクアセスメントに基づく注意すべき感染症〔台風第18号による大雨等被害関連〕」を参照)。

なかでも、避難所など密集した集団生活を強いられる環境では、鼻炎や副鼻腔炎、中耳炎、気管支炎、肺炎などのリスクが高まる。軽症の場合は点滴や抗菌薬で治療可能だが、高齢者など重症化するリスクが高い場合は、入院が必要になる。

急性胃腸炎や急性下痢にも注意が必要

また、食中毒の原因となる急性胃腸炎や急性下痢にも注意が必要だ。これらに感染すると、腹痛や下痢、吐き気をもよおすほか、血便や発熱を伴うこともある。

これらを予防するためにも、水に浸かってしまったり、停電によって保存温度が保てなかった食品は、できるだけ廃棄するようにするほか、食事の準備や食前、排便の後、おむつ交換後や排泄処理後にはよく手を洗うことが大切になる。

また、下痢がひどい場合には、脱水症状になりやすいため、小まめに水分補給をしなければならない。水分と塩分を同時に補給できるスポーツドリンクがあればそれを飲めばいいが、もしない場合には、水と一緒に塩や梅干しをとるようにすればいい。ただし、珈琲、緑茶、ウーロン茶に含まれるカフェインは、利尿作用があるため注意が必要だ。

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