「学校基準のいい子」でない子をどうすべきか 「ご家庭で指導を」に悩む親は少なくない

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1)「別に苦手なことを我慢してまで継続する必要はない」と考える場合

この場合、家庭では子どもが好きなことや、得意なことを追求できる環境を作って自己肯定感を引きあげましょう。学校からのコメントについては、「先生がおっしゃる考え方もあるけども、私はそうは思わない」と決める。そして一度決めたら、「もしかしたら私は間違っているかも」とブレないようにします。

親の働き掛けによって自己肯定感が上がると、先生が指摘していたようなことが自然と改善する場合があります。しかし、その改善は必ずではないので、事前に期待をしないようにしてください。子どもの自己肯定感を高めることに集中すればよいでしょう。

「我慢強い子にしていく」ことに焦点を合わせる

2)「やはり、苦手なことでも我慢して継続するべきだ」と考える場合

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精神訓話をしても子どもには通じませんので、しても意味はありません。苦手なことは、よほどのことがない限り得意にはならないため、「我慢強い子にしていく」ことに焦点を合わせます。

そのためには「苦手なことがどれだけ我慢できるかトレーニング」をします。身近な生活の一部で行います。たとえば、一番わかりやすいのは、食事。嫌いな食べ物をどうすれば食べられるか、「時間」ではかってみましょう。どうすれば食べられるか、何分で食べられるか、タイマーをかけるのです。スマホにタイマーがあるので、それを使って、アラームの音を変えたりして楽しみながらやるのです。

こんなことをやっていると、徐々に苦手をゲーム化し、克服することが習慣化できるようになります。間違っても、学校で指摘されたことを繰り返ししつこく言うのではありません。それをやってしまうと、すべて水の泡になりかねません。本人が学校で指摘されているのに、親がさらに追い打ちをかけてしまうと、もし直そうと思っていてもその気持ちがマイナス方向へいってしまう場合があるからです。

学校で指摘されたような「苦手なこと、嫌なこと」をどうすればやり遂げられるか。日常の些細な出来事を通じてトレーニングしてしまうといいでしょう。

石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4000人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、Mama Cafe、執筆、講演を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。著書に『子ども手帳』『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』、『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』ほか多数。

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