auの人気シリーズCMが示す「好き」の波及効果 なぜ4年目でも飽きられずに支持されるのか

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人気シリーズだけに常に次回作への高い期待を持たれている同社であるが、今回に至っては「視聴者」が「参加者」へと変化したこともあり、より大きな“ワクワク”へつながることが期待される。この新たな試みがどのような“家”そして“ストーリー”とへと展開するのか、三太郎シリーズから引き続き目が離せない。

さらに大きな変化が見られたのは8位の「全力アイーダ」篇だ。松田翔太を筆頭に桐谷健太、濱田岳、有村架純、菜々緒、川栄李奈、菅田将暉の順番で日本代表の応援歌でも知られる『アイーダ』を歌いつなぐCMで、それぞれが三太郎のキャストとしてではなく“本人”として出演した。

TVCM 「全力アイーダ」篇

CMに“本人”が登場するに至った経緯

KDDIは2016年8月にサッカー日本代表チームのサポーティングカンパニー契約を締結し、以降は三太郎シリーズの枠内でも「全力で全力を応援する。」をスローガンに応援CMを展開してきた。

泥だらけになりながらも全力で試合に励む人々を三太郎が興奮気味に見守ったり、鬼役の菅田が、丘の上やスタジアムで『見たこともない景色』を歌ったりするもので、あくまで三太郎シリーズの登場人物として出演してきた。

それが今回初めて本人として登場するに至り、その狙いについて同社は「日本代表チームを応援するサポーターとしての視点から三太郎メンバーがCMキャラクターとしてではなく本人役として気持ちの込もった全力の『アイーダ』を披露いただくことで、『全力を全力で応援する。』という選手を鼓舞するメッセージをよりリアリティをもって発信する企画に至りました」と語る。

CMに好感を示したモニターは「新鮮」「豪華」と声を上げ、「ワールドカップの時期になりました。本人として出ているのがいつもと違って良い!」「いつもと違うCMが新鮮で、auのカッコよさが感じるCMだと思った」「改めてそーだった、この人だった!?と驚いた」とキャスティングを変えることなくニュースを作り出した。

また、「1、2回しかみなかったが、すごく目をひいた。印象に残ったCMだ。サッカーがんばってほしいと思った」「サッカー日本代表の応援をしたくなる。みんなで応援したくなる」など、同社の狙い通りに日本のサポーターたちの“日本代表を応援する”という機運を盛り上げることに一役買った。

「昔話」という世界観を曲げずに続けてきた三太郎シリーズが、一体感の高まるこのタイミングで自らが決めた枠組みを飛び越えるという挑戦で表現した「偽りのなさ」が見る者の心を打った。

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