「休日何もできない」人は、うつの入口にいる

発達障害の僕がお勧めする「リラックス法」

こうした状態に陥ると、人は「何かせねば」と焦ってしまう場合が多いでしょう。「部屋を片づけなければ」「ジムに行かなければ」「洗濯をしなければ」。そんなことを考え、焦燥感に焼かれているうちに休日が終わる。気づけば休んだ気はひとつもしない。そんな覚えはありませんか?

この「焦燥感に焼かれている」状態、実のところまったく休息にはなっていません。むしろ、疲労が蓄積されている状態だと言っても過言ではありません。

うつ状態に入ると「休む」ことができなくなるのです。生産性がないだけの1日は「休日」とは言えません。仕事も趣味もやれていないが、かと言って休めてもいない。この無為な疲労の蓄積が、少しずつ人間を蝕んでいきます。

ランニングや筋トレは、時に逆効果になる

しかし、こういうときに無理やり「何かをする」と事態はさらに悪化します。よく、うつには筋トレだランニングだ、みたいな行動的な療法がすすめられることがありますが、僕はあれにあまり賛同できません。うつ状態では人間の思考力や活動力は驚くほど低下しています。ランニングはすぐに疲れ果てて目標とした距離を走れなかったでしょうし、勉強をしてもまるで頭に入らず「俺はこんなに頭が悪かっただろうか?」みたいな感じになるのが一般的でしょう。

もちろん、ランニングも筋トレもうつの回復にポジティブな影響をもたらすものだと思いますが、順番が違います。やりたくなるまでは、無理をしてはいけません。

「趣味を持て」というアドバイスも割とよく言われます。でも、僕に言わせれば「うつ状態」でやれる趣味なんて本当に限られているんです。

ウォーキング、ランニング、筋トレはもちろん、読書、映画鑑賞も結構頭を使うので無理です。アニメすら筋が追えなくなるのはよくあることです。楽しかったことが楽しくなくなる、という典型症状ですね。たいていの趣味は「思考」や「活動」を必要とします。それができない状態で楽しめる趣味は限られるでしょう。

また、このときによくないのは、インターネットで大量の情報を摂取することです。あれはうつ状態でもやれるにはやれますが、実際のところ脳が疲れ切るだけです。「酒」とか「パチンコ」「ソシャゲ」みたいな依存性のあるものもダメです。回復への寄与も小さいですし、マイナスのことさえあります。

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