フィリピン人に英語を習う時代がやってきた 【第3回】実はハイレベルなフィリピン英語

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もちろん、セブはその筆頭だ。東京からマクタン・セブ国際空港まで、直行便でわずか5時間ほどというアクセスの良さに加え、勉強の合間に美しい海辺のリゾートライフが満喫できることも、セブで学ぶことの付加価値になっている。セブシティには、近代的なビジネスパークやITパークが広がり、インフラの整備も着実に進んでいる。日本のオンライン英会話スクールの間でも、現地に自社の施設をもち、講師たちが毎日通ってきて、安定したインターネット環境が確保された専用ブースから日々のレッスンを行うところが増えた。

Skype(スカイプ)が立ち上がり、あなたのモニターに映し出される笑顔は、教えることに情熱をもち、そのための訓練を受けたプロの英語講師のものだ。人によっては、かすかな訛りがあるかもしれない。だが現代の国際社会では、英語圏で話されているローカル言語のみが「英語」ではない。国連でさえ飛び交う英語はお国訛り満載で、むしろそれが世界言語となった英語の姿なのである。

ネイティブ・スピーカーを相手に、週に数回、少しだけ話すよりも、フィリピン人講師と毎日たくさん話すほうが、あなたの脳は「英語の回路」をつくりやすい。どのスクールでもいい。機会があったら思い切ってカランのトライアル・レッスンを受け、フィリピン人講師と話をしてみよう。新しい英語の世界が、そこから広がるかもしれない。

坂本 美枝 サイバー大学IT総合学部/語学・教養部教授

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さかもと よしえ

サイバー大学IT総合学部/語学・教養部教授、明治大学「文明とマネジメント研究所」客員研究員。東京大学大学院博士課程を単位取得退学。専門は米文学。主に南部女性作家の作品を、社会規範と逸脱という観点から考察している。文学作品・批評の翻訳も手がける。大学の英語教育現場での経験は長く、4技能を総合した「総合英語」から英語を用いた「プレゼンテーション」まで、幅広く指導を行ってきた。現在は教育工学の分野でも、オンライン言語習得における自律性をテーマに研究を行っている。
 

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