はあちゅう:すごくよかったですよ。あのとき焦って起業なんかしていたら、たぶん視野も狭くなって、人間関係が狭くなっていたと思います。電通で人間関係が広がって、トレンダーズに来て人間関係が倍になりましたから。今、振り返ってみて、自分がいなかったコミュニティに飛び込むことは、すごく可能性を広げてくれることだと思います。本当に電通に行ってよかったと思いますね。電通に入らなければ、名古屋で暮らすなんてこともなかったでしょうし。
仲:あ、名古屋でイケメンと出会って、付き合いはじめたんだよね(笑)。
はあちゅう:うん、でも5月に別れちゃいました。
仲:え!? そうなの、知らなかった!
はあちゅう:そんなことブログとかツイッターには書かないですからね(笑)。もう1週間くらいは死にたかったですね。今はこうやって話せますけど。
仲:まあ、そういうすてきな人と出会えたのも名古屋に行ったおかげだし、電通に入ったおかげだったということだね(笑)。
自分の人生をすべて本にしたい
仲:ちょっと話を戻しますけど、会社を選ぶ基準は自分の中で持っていた?
はあちゅう:毎日、面白いことがありそうで、一緒に働く人が楽しそうで、本のネタになりそうなことがある、それが基準でしたね。私、自分の人生をすべて本にしたいという野望があるのです。
仲:それじゃあ、面白いことがたくさん起きる人生がいいんだ。
はあちゅう:そうそう。私、自分がこれを一生やっていきたいとか、命を懸けたい、とか何か立派な大志もあるわけではないんです。だから、楽しい人に会える環境、自分がいかに楽しく働ける企業という視点で選んでいました。
仲:はあちゅうは、何をしているときがいちばん楽しいの?
はあちゅう:文章を書くことは好きです。それから、大好きな人たちと、おいしいものを食べるとき。頑張っている人同士で、一緒にプライベートを過ごすってすごく自分にもモチベーションになるし、人生のエンジンになる気がします。最近は、経営者とかクリエーターとか、会社をやりながら自分でなにかをしている人とか、バラエティ豊かにいろんな人と一緒に飲む機会が増えてきて、オンでもオフでもいろんなところでつながっていける人間関係を築きたいと思うようになりましたね。
仲:電通にいたなら、以前も飲みに行く機会は多かったんじゃない?
はあちゅう:いや、たぶん皆さんが想像するほどではないと思う(笑)。それに私、大勢で飲みに行くのが実は苦手で。5人以上の飲み会は無理です。
仲:転職するときの社内の反応ってどうだった?
はあちゅう:まあ、いろんな反応がありましたね。いい反応もあったけど、嫌な反応もありました。でもそういった言葉をすごく冷めた反応で聞いていました。「まあ、この後どうなっても自分の人生は自分の責任だし」って思っていましたから。
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