辞めて知る「大企業の力」
仲:家族はどんな反応したの?
はあちゅう:うちは父が保守的で、「お父さんはもっと電通にいたほうがいいと思うよ」って言っていました。母は私が学生時代に経沢さんにあこがれていたということも知っていたので、「えー、すごいじゃない!」って反応でしたよ。仲さんは、ゴールドマン・サックス辞めるとき、周りはどういう反応だったのですか?
仲:外資だったから、結構、皆ドライでしたね。あと外資系って金融の日経平均の波と連動して、人が増えたり減ったりするんですよね。それで私が入った年は辞める人が多かったというのもあって、「ああ、あの人も辞めたのか」みたいな環境でしたよ。だけど、辞めるときに不安はなかった?
はあちゅう:確かに辞めるときに、大企業の力というものを知りましたね。まず、転職するとローンを組みにくくなるっていうことに衝撃を受けたし、家賃とか不動産の手続き、クレジットカードを作るのも、なかなか大変になるということを知りました。
保険や会社の制度に関する資料もたくさんもらって、会社というものに自分がいかに守られていたのかを知りましたね。
(構成:田中 攝 撮影:谷川 真紀子)
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