平壌の一等地で「ビル建設が中断」の異常事態 政治的に重要な金日成広場の近くなのに…

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2018年4月の写真。少数の労働者がみえるが建設作業員ではなくメンテナンスのための作業員だ(写真:NK PRO)

NK PROが撮影した2018年4月時点の写真では未完成ビルの横で少数の労働者が働いている様子が分かるが、その人数からすると建設でなくメンテナンスをしていることがうかがわれる。

政治的な重要性の高い場所における工事遅延

2017年4月と2018年2月に金正恩が軍事パレードを観る際に使用した場所である金日成広場のすぐ北と南に位置する政治的重要性の高いこのロケーションで工事遅延が発生するということは注目に値する。

本記事はNK News(北朝鮮ニュース)の翻訳記事です

なぜなら北朝鮮では、国が支援する建設計画は短期間で完了することが多く、特に平壌のような政治的重要性の高いエリアでは複数のビルが数百あるいは数千の兵士を使用して建てられるからだ。

オーストラリア、グリフィス大学の客員研究員アンドレイ・アブラハミアン氏は「人事動員が必要な建設では非常に時間がかかることがあるが、このようなロケーションでそういったことは考えられない」と述べている。

遅延が継続しているということは「共同事業体が制裁措置か資金調達関連の問題に直面した」あるいは「ローカル資金で一部支援を受けた何らかが障害にぶつかった」という理由で説明することが可能だとアブラハミアン氏は言う。

国際危機グループのアナリスト、クリストファー・グリーン氏は、北朝鮮の建設プロジェクトに関わる民間支援の遅延が原因として考えられると述べている。

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