「汗かいたらアイスコーヒー」は最適ではない 猛暑到来!名医が教える「熱中症予防」の真髄

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熱中症の予防や対処方法については、日本気象協会や環境省の熱中症予防情報サイトなどでわかりやすくまとめられている。内容的にはあまり変わらないので、一度、どれか1つでもザッと全体を読んでおくと、おおよその知識が頭に入り、いざというとき慌てずに済む。

◾️日本気象協会「熱中症について学ぼう」
◾️環境省「熱中症予防情報サイト」
◾️政府広報オンライン「熱中症は予防が大事!」
◾️日本スポーツ協会「熱中症を防ごう」

その上で、夏の間は毎日の天気と気温、湿度のチェックを習慣にするのがお約束だ。

「日々の情報収集はとても大事です。その日の天気や気温・湿度を調べ、服装や持って行く飲み物を決める。午後は営業で外回りに出るから、ペットボトルじゃなくて水筒に氷水やスポーツドリンクを入れて行こう、とか。

飲み物の基本は、水か麦茶です。塩分は、まず三度の食事をきちんと摂ること。和食は比較的塩分が高いので、汗をあまりかかない高齢者などは三度の食事で十分に摂れます。外での活動が長く汗をたくさんかく人は、スポーツドリンクや飴などで塩分補給をします」

アイスコーヒーより水・麦茶!

出先や疲れたときなどには、ついつい、水よりアイスコーヒーやエネジードリンクに手が伸びるが、これらにはカフェインが含まれるものが多い。カフェインには利尿作用があり、せっかく水分を摂っても、トイレに行きたくなって排泄されてしまうため、補給にはならない。

これはアルコールも同様だ。アルコールの場合、利尿作用で水分が排泄されるのと同時に、アルコールを分解する際に水分を必要とするため、ただでさえ脱水状態になりやすい。ビヤホールでのトイレに通う回数や、飲酒の後の喉の渇きを思い出していただければ、わかりやすいだろう。

水分補給にはやはり、「とりあえず麦酒!」ではなく、「とりあえず麦茶か水!」である。

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