20代の愚痴「仕事がマンネリで嫌」への対処法 重要なのは「何をやるかよりも、誰とやるか」
人は慣れ親しんだことに囲まれていたい
今回のテーマは「相性」です。人事コンサルティングをさまざまな組織でしていると、常に出てくるのが「仕事のマンネリ化」という言葉です。人は新しいことをしていたい、同じことを繰り返すと飽きてきて別のことをしたくなる……ということです。
確かにそういう側面が多少はあることは事実ですが、本当にみんな、新しいことばかりに手を出したいと思っているのでしょうか。むしろ、組織分析を奥深く進めていくと、表面的に言っていることとは違って、保守的な人間の本性が出てきます。そう、人は新しいことなんてしたくなく、なるべく慣れ親しんだことに囲まれているほうが快適なのです。コンフォートゾーン(自分にとって快適な領域)にいることを望む人のほうが多いのです。
それが証拠に、人は旅行から帰ると「やっぱり家が一番ね」と言いますし、毎晩違う店に行くのではなく、なじみのスナックに足を向けるものです。お笑いでも、吉本新喜劇に代表されるように、マンネリ化されたものをむしろ期待しながら「来るぞ、来るぞ……来た!笑」と満足していますよね。マンネリは愛されこそすれ、嫌なことではないのです。