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米朝会談は「アメリカの深刻な病」を映す鏡だ ぐっちーさん流「米朝会談のリアルな読み方」

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たとえばある大手新聞社は・・・

「FRBが3カ月ぶり利上げ 年内さらに2回見込む」

と見出しを打ち、

・・・年内の追加利上げの回数は従来の(あと)1回から(あと)2回へと中心シナリオを引き上げた・・・

と堂々と書いています。「中心シナリオ」という書き方がミソなのでしょうが、大手通信社も同じようなことを書いています。何を根拠に断定的に聞こえることを言っているのか?

「利上げは年内あと2回」などと決まってはいない

少なくともステートメントを読んで頂いても、そんなことはまったく書いていないわけですね。この根拠(と彼らが考えて勝手に報道しているもの)は、こちらにあります。

これは3カ月に1回改訂される、FRB(米連邦準備制度理事会)メンバーによる経済見通しに付随しているアンケートで、「年内にFFはどのくらいまで上がっていると思いますか」という問いに対し、その票数の多いところを見て、あと何回利上げするか、と勝手に報道しているだけで、FOMCにおいてメンバーが「年何回は上げようね」と話し合っているわけではないのです。

しかも、このアンケートは「打率」が悪いことで知られており(3カ月ごとにものすごく変わる)、ほとんどこの通りに進んだことがない、という実績があるにもかかわらず、これを使って「年内何回利上げ」なんて書いてくるわけですね。

「えー! そんな根拠薄いの!?」と驚かれるかもしれませんが、根拠が薄いのです。今回は上限が2%になりまして、年内に達するレート予測で、真ん中(ミッドポイント)の2.375%に7人が投票したので、そうなるためにはあと2回利上げする必要があるので、「年2回利上げ」と書いてしまっているわけです。こんなに外れた実績があって、根拠が薄い数字を使って、断定的な表現をしていいのかよ、というのはこうした経済メディアに執筆する者としては激しく疑問に思うわけですね。

ということで、東洋経済オンラインの読者のみなさまも、そういう事情をご認識された方がよろしいかと存じます。

さて、続いて競馬…と行きたいところですが、競馬予想は、夏の間は原則お休みです。夏はときどき1人で(もしくはこの連載執筆メンバーなどで)やさぐれて、地方の競馬を回るのですが、これが「温泉」に「うまいもの」、「競馬」という感じで、完全に「おっさんの修学旅行」なんでありまして、かなり楽しい。毎年楽しみにしております。今年も福島ですかな。もう夏はすぐそこです!

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