レクサス「ES」を試乗
トヨタ自動車が今年秋に日本で発売を予定しているレクサス「ES」。これまで北米や中国市場がメインだった上級セダンだ。7代目に切り替わる新型ESを米国テネシー州ナッシュビルでいち早く試乗したので、そのリポートをお届けしたい。
1980年代、トヨタは北米の高級車市場で戦うには、ブランドを含めて新規開発を行う必要があると考えた。そこで誕生したのが高級車ブランド「レクサス」であった。1989年ブランド立ち上げに合わせて2台のモデルが世界初公開された。それが「LS」と「ES」である。
日本で「セルシオ」の名前で売られた初代LSは、すべてが新規設計で開発されたのに対し、ESは「新ブランドがLSのみでは厳しい」という営業サイドのリクエストから生まれた。2代目「カムリ」の上級モデル「カムリ・プロミネント」をベースに内外装をレクサス車と呼べるレベルに仕立て直したクルマだった。そのため、初代ESは販売的に大成功を収めた初代LSに対して苦戦を強いられた。
しかし、2代目以降のESは基本コンポーネントを北米カムリ(日本名:セプター)と共通にしながらも、独自のスタイリッシュな内外装、専用のサスペンション設定、LS譲りの静粛性/快適性など独自性を高めたことで人気は急上昇、レクサスブランドの販売台数をけん引するエースへと生まれ変わった。
2/3/4代目のESは日本でもトヨタ「ウインダム」として販売された。TV-CMでは「レクサスES300、日本名ウインダム」と間接的にレクサスをアピールすることで、当時の“ヤングエグゼクティブ”と呼ばれる層を中心に人気を博した。
その後、日本のセダン需要がシュリンクしたことから5代目ESは日本には導入されず海外専用モデルとなった。メインマーケットの北米だけでなく韓国などアジア圏にも進出。6代目ESは基本コンポーネントをカムリから一クラス上の「アバロン」に変更。北米ではセダン→SUVシフトにより販売台数は伸び悩む一方で、新たに展開をスタートさせた中国で高い人気となり、今や中国でのESの販売台数はレクサス全体の45%を占めるそうだ。
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