原宿ロールアイス、話題と行列が続く仕掛け あのハリウッド女優もインスタに投稿

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価格はベーシックなタイプが780円。とはいえ、上記のように手間がかかるので、1日に作れる個数はだいたい決まっており、最高で450個ほどだそうだ。月間の売り上げはオンシーズンで1000万円。冬でも700万円ぐらいという。

「本当はもっと効率化して、夏の売り上げはもう少し上げたいところです」(浅野氏)

自分だけのスイーツを作れる

オープン当初から注目されている点が、カスタマイズできることとバリエーションの豊富さだ。ベース、ミックスインするスイーツ、トッピング、ソースをそれぞれ選べ、「自分だけのスイーツ」を作ることができるのだ。

40種以上のトッピング(編集部撮影)

ベースとなるアイスはバニラ、チョコ、グリーンティー、ストロベリーなどの定番フレーバー4種と、季節に応じたフレーバーなど。砕いて生地に混ぜ込むフルーツやクッキーなどのスイーツも、季節のものを含め20種類以上が用意されている。トッピングは40種以上、ソースは10種類以上だという。

「もちろん、季節やイベントに合わせて限定メニューを出しています。トッピング用のお菓子にも懲りますね。ときには和菓子なども使います。数が多いので仕入れや在庫管理がとても大変なのですが」(浅野氏)

メニューは当初からすべて浅野氏が考案しているが、今後はスタッフにもメニュー開発の機会を与えていきたいそうだ。

ベースからソースまで、自由に組み合わせられるロールアイスだが、メニューにはおすすめの組み合わせとして10種類が並ぶ。このうち本店では「ストロベリースターダスト」が、大阪・道頓堀店では「クッキーモンスター」が人気だそうだ。

ストロベリースターダストを試食した。ストロベリーのベースにいちごを砕いて混ぜ込み、いちごポッキーとクッキーをトッピングして、ストロベリーソースをかけたロールアイスだ。

ロールアイスを作る過程(編集部撮影)

カップにはロールが6~7本入っているが、1本の半分が一口分ぐらいの大きさ。アイスは最初スプーンが入らないほど固く、これなら写真撮影中に溶けることはなさそうだ。味は甘すぎず、フルーツのフレッシュ感が感じられる。見た目のボリューム感に反して口溶けが軽く、トッピングで舌をリフレッシュしながら、途中で飽きるということもなく完食した。

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