三菱鉛筆、古参のサインペン「ポスカ」の挑戦 30年選手のサインペンが新たな市場開拓に乗り出す先
パソコンの普及で筆記具を使うシーンは減少の一途。さらに2008年のリーマンショック以後、粗品などで配布される法人ギフト用のボールペン需要も激減し、筆記具業界は閉塞感が漂う。そうした中、大手の三菱鉛筆は13年12月期で最高益を更新する勢いだ。
好調の理由は独自商品にある。油性ボールペンでスムーズな書き味を実現した「ジェットストリーム」(06年発売)、つねに尖った芯で書けるシャープペンシル「クルトガ」(08年発売)など、少し割高でも独特の機能を持った商品がオフィスや学校で支持されている。キャラクターとのコラボなどでユーザーの裾野も拡大。さらに景況感の改善から、法人ギフト用の注文も回復し始めているという。
家庭向けの開拓を担う”ベテラン”の筆記具
主戦場であるオフィス、学生向けの販売は順調だが、パソコン利用の増加や少子化から、同市場の大幅な拡大は見込みにくい。今後、一段の成長を図るうえで、どうしても攻略しておきたい市場がある。それが家庭向けの筆記具だった。
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