ネイティブレベルの英語力は本当に必要か

ビジネス英語のハードルはどんどん下がっている

英語がコミュニケーションの障害になる時代は終わるか

さらに、テクノロジーの進化がこの流れを加速している。Google翻訳を使えば、未知の言語でもおおよその意味がわかる。私自身も、韓国語・中国語などで書かれた私の本のレビューを日本語に簡単に翻訳して楽しんでいる。

将来的には、自動翻訳・通訳機能も出てくるだろう。英語がグローバルコミュニケーションの障害になる時代は、そう遠くない将来に終わるかもしれない。

「かつて、会計で仕事をするには、まずソロバンを習得しようという時代があった」というのは、今ではただの笑い話だ。同じように、「かつて、グローバルで仕事をするには、まず英語を習得しようという時代があった」というのが、ただの笑い話になる時代がやってくるかもしれない。

英語は大事だ。しかし、会計の世界でソロバンがただのツールにすぎなかった(しかもその後、電卓、表計算ソフトなどに次々と置き換えられていった)のと同様に、英語もグローバルで仕事をするためのツールにすぎない。そして、必要な英語力のレベルは確実に下がってきている。

このような時代だからこそ、グローバルコミュニケーションでは、ビジネス力そのものがますます重要になってくる。これが本連載で伝えたかったことだ。

『100円のコーラを1000円で売る方法3』の最後で、主人公の宮前久美が海外事業責任者に抜擢される。しかし、久美のTOEICの点数は悲惨だった。心配する仲間に、久美はこのように言い放つ。

「海外で仕事するのに、英語ができるかどうかなんて関係ないのよ。大事なのは、ハートよ。要は、海外でビジネスをやる気があるかどうか。やる気さえあれば、英語なんてどうにでもなるわ」(第3巻p.220)。

大事なのは、ハートだ。みなさんのご活躍を祈っている。

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