「地球外生命体」を探す日本の研究機関の正体 氷の衛星「エンケラドゥス」が「アツい」理由

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ハイパースライムの採取に成功し、JAMSTECの名を世界に知らしめた有人潜水調査船「しんかい6500」。1990年の就航以来、搭乗者の感覚を活かし、数多くの成果を挙げ、地球物理学や生物学の進展に貢献してきた(写真:SHIN ASAW a.k.a. ASSAwSSIN)
有人では危険な水深1万mクラスで力を発揮する海中ロボットの「かいこう」。ランチャー(左)とビークル(右)が上下に合体した状態で海に降ろされ、途中で分離する(写真:SHIN ASAW a.k.a. ASSAwSSIN)
「かいこう」のビークル。ケーブルやバルブが剥き出しだが、パーツ単位で1000気圧に耐える構造を持つ(写真:SHIN ASAW a.k.a. ASSAwSSIN)

その後、2009年頃からは海底熱水噴出孔の電気化学反応に着目。それがいわば天然の発電所であり、しかも生命活動に酷似したメカニズムを備えていることを、JAMSTECの山本正浩研究員らが世界に先駆けて明らかにした。いわば、生命のオアシスだ。

生命の起源を深海に求める「JAMSTECモデル」

「電気化学進化を提唱した私たちのグループは、この分野で独走状態にあります」

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